C子と義理の姉は、まるで本当の姉妹のように仲良しで、妊娠も同時期でした。
しかし、母になった途端、義姉からのマウントの嵐に悩まされるように。
ついにC子の堪忍袋の緒が切れた、<決定的な一言>とは――?
仲良しだった義姉
義理の姉とは、まるで本当の姉妹のように仲良しでした。
結婚当初から何でも話せる間柄で、一緒に買い物をしたり、2人で旅行に行くことも。
そんな私たちは、偶然にも同じ時期に妊娠し、「同学年のママになれるね! 」なんて大喜びしていました。
妊婦ならではの悩みを共有し、出産準備を一緒に進めるのは心強くも楽しくもあり、これからも変わらぬ関係でいられると信じていたのです――。
マウント魔に変貌した義姉にウンザリ
しかし、子どもが生まれた途端、その関係は少しずつ変わっていきました。
義姉が何かとお互いの子どもを比較し、優劣をつけるようになったのです。
「うちの子、もうこんなに大きくなったの。〇〇くんは少し小さいんじゃない?」
「あら、〇〇くんは表情が乏しい気がするわ。うちの子は笑顔が多いのよ」
はじめのうちは、「きっと初めての育児で不安なのだろう」「比較することで安心したいのかもしれない」と思い、聞き流すようにしていました。
ですがいよいよ彼女はエスカレートし、うちの子の外見や性格を否定するようなことまで言い始めたのです。
「〇〇くんは、B男(私の夫)に似てぼーっとした顔立ちよね。気弱に育って、将来出世できないんじゃない? (笑)」
その言葉を聞いた瞬間、ついに堪忍袋の緒が切れました。
「もうあなたとは付き合えない!」
「我が子を馬鹿にされるのがどんなに悲しいことか、お義姉さんが一番わかるんじゃないですか?
これまで我慢してきたけれど、もう今まで通りには付き合えないわ!」
怒りに震える私を見た義姉は、さすがに慌てて謝罪し、場を取り繕おうとしましたが、もう私には、彼女を許すことができませんでした。
「もうあなたとは、顔を合わせたくない。常に周りと比べてマウントをとっている暇があったら、目の前の我が子に愛情を注いであげてください」
その後
後日、義姉から謝罪の連絡がありました。
「あのときは、余裕がなくてひどいことを言ってしまった」と。
子育てに必死で、不安から他者を攻撃してしまったのは想像がつきます。
でも、一度壊れた関係を元通りにするのは簡単ではありません。
理由が我が子のこととなれば、なおさらです。
それ以来、義姉との付き合いは最低限にとどめています。
私たちが、以前のように頻繁に連絡を取り合い、会うことはなくなりました。
かつては良好だった関係が、こんな形で終わるとは思いませんでした。
今は気の合うママ友もたくさんでき、穏やかに過ごしています。
大好きだった義姉との思い出を想うと寂しく感じることもありますが、ライフステージの変化に伴って、人間関係が大きく変わることもあるのでしょう。
【体験者:30代女性・専業主婦、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。