2025年4月12日(土)から5月11日(日)まで、京都文化博物館別館にて「Dressing Up: Pushpamala N presented by シャネル・ネクサス・ホール」が開催される。展覧会は、アジアのアーティストにフォーカスするシリーズの一環として、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭と、6月27日からは銀座のシャネル・ネクサス・ホールの2会場で展開される。
インド・バンガロール出身のプシュパマラ Nは、彫刻家として活動を開始後、1990年代半ばから写真と映画を主な表現手段とし、自ら多様な役柄を演じるフォト・パフォーマンスやステージド・フォトを手がけるようになった。彼女の作品は、美術史や大衆文化に由来する象徴的なイメージを再現し、国家や女性像の構築を鋭く考察している。アナログで演劇的な演出によって、観る者に文化的・国家的記憶の成り立ちや「真実とは何か」を問いかける。
本展では、テート・モダンでも展示された「ヴァスコ ダ ガマの到来」に加え、インド国家形成のメタファーを遊び心たっぷりに読み解く「母なるインド」、古代叙事詩「ラーマーヤナ」の女性登場人物に光を当てた「『ラーマーヤナ』より3人の女性の物語」の3シリーズを紹介する。プシュパマラの独創的な世界を体感できる貴重な機会をお見逃しなく。
Dressing Up: Pushpamala N presented by CHANEL Nexus Hall
会期/2025年4月12日(金)〜5月1日(日)
会場/京都文化博物館 別館
開館時間/10:00〜19:00
入場料/1200円
https://nexushall.chanel.com/program/2025/kyotographie2025/
Text: Makiko Yoshida
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