親が働く職場、そこでは何を作られているのか家族の方に知ってもらおうと、千葉市の東洋エンジニアリング本社で3月28日、「ファミリーデー」と題した会社見学会が開かれた。新型コロナの影響でしばらくなかったのと2024年12月に本社を移転し、新しい職場で初の開催とあって160人が参加した。
最初に、会社の紹介とどのような仕事をしているかを細井社長が子どもたちに説明。「地球のために二酸化炭素を多く出さないようにしていかなくてはならない。これをお父さんお母さんは挑戦している。出さないようにするために例えば地熱発電所を作り、地球の未来を支えている。そしてお父さんお母さんたちは力を合わせてプラントを作り、みんなの暮らしを支えている」と話した。
次に、グループに分かれて子どもたちにはスライムを作る実験と、尿素の水溶液から結晶を析出させる様子を体験しながら「尿素の花」を観察したり、小学生向けには実際のプラント設計データを用いて、ゲーム感覚で操作しプラントの仕組みを学ぶ3D CADの体験が行われた。また、工事現場で着用するユニフォームを着て記念撮影をするコーナーを作り、ヘルメットを被りポーズをとる姿も。オフィスツアーでは、事務フロアから社長室まで見学し、そこで飴のつかみ取りも実施。参加した子どもたちは「楽しかった」「面白かった」と皆口々に感想を述べた。
社員の一人は、「出張とかで海外に行くことがあり、向こうはこうだったよとか現地でこんなものを食べてきたよと話をすることがある」とのこと。今回参加したきっかけは、「やっている仕事をもう少し知ってもらいたかった事と、このようなオフィスで働いているのを家族に見てもらいたかった」と語った。
細井社長は「参加された皆さんが事務所や仕事の内容を知ってご家族の方といろんな話をしたり、子どもさんもお父さんお母さんと話をしてくれるのが嬉しい。今後も家族との集いのようなイベントを企画してどんどんやっていきたい。社員さんにもっとアイデアを頂きたい」と述べた。
働く親の姿を通じて子どもたちに少しでも仕事を理解してもらい、親子の絆や家庭内でのコミュニケーションを深めていくための良い機会かもしれない。