「アレルギーや便秘、不眠、疲労感などの不調は『食』で見直すことができます」と話すのは、ポールズアリッサ(ありボス)さん。「未来の子どもたちに本物の食を紡ぐ」をテーマとする一般社団法人国際IBLPアカデミーを設立するなど、食にまつわる活動を積極的に続けています。彼女の著書『食べ物のこと、よく知らずママになりました からだと心と人生が整う食選びの教科書』(KADOKAWA)では、成分表示の見方、よく使われる原料、原材料などを紹介。添加物や遺伝子組み換え食品などに関しても丁寧に解説し、スーパーやネットでも手に入る「本物」の食品の見極め方も教えています。今回はこの本のなかから、「調味料」についての知識をご紹介します。
※本記事はポールズアリッサ(ありボス)著の書籍「食べ物のこと、よく知らずママになりました からだと心と人生が整う食選びの教科書」から一部抜粋・編集しました。
【基本の調味料】まずは調味料から本物を知る
毎日使うものから見直してみる
食生活を見直すとなると、食費が上がってしまったり、食べるものを気にするあまり、食が楽しめなくなったりと、ハードルが高そうに思う方も多いかもしれません。しかし、実は基本の"本物"調味料は、少量でうま味を感じることができるため、使用量も減り、全体的な食費も下がります。調味料は毎日使い、口に入れるものだからこそ、その積み重ねをすることで心身から美しくなり、さらにお肌の調子もよくなるなど、いいことづくめなのです。
例えば、お味噌汁で使う味噌を、原材料が国産の丸大豆、米、塩のみの昔ながらの製法で造られた味噌に変えると、麹菌や生きている酵母により、腸内環境が整います。
本物の調味料には、ミネラルなど栄養が豊富に含まれているため、体の内側から徐々に整えることができます。内側から健康になると、肌や心も安定します。つまり、本物の食は心にも影響を与え、さらに美しくハッピーになるための土台作りにもなるのです。
私たちは「本物を選ぶ力」が足りていない
そもそも、「本物」とはなんでしょうか。それは、生産者さんや職人さんが昔ながらの製法で作った「伝統食品」と、こだわった原材料を使い、愛情と手間ひまをかけた食品のことを指します。しかし、近年ではさまざまな種類の食品が並び、消費者の嗜好やニーズの変化に合わせたものが身近にたくさん並んでいます。なので、まずは毎日使う調味料から本物を選べるように、知ることからはじめましょう。
私たちが本物の商品を選び続けることにより、伝統食品や本物の食品を守ることにもつながります。
POINT
・毎日使う調味料だからこそ本物を選び、体と心を健康にしよう
・便利で身近な食品を選ぶと美容と健康から遠のいてしまう