桐谷健太が主演を務めるドラマ「いつか、ヒーロー」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系/TVerにて配信)。4月6日に放送された第1話では、物語の終盤で勇気(駒木根葵汰)の前に正体不明の男・氷室(宮世琉弥)が現れたシーンに多くの声が上がりSNSが盛り上がった。(以下、ネタバレを含みます)
「いつか、ヒーロー」とは
同作は、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ(2008〜2010年、フジテレビ系)や、「BOSS」シリーズ(2009年・2011年、フジテレビ系)などを手掛けた林宏司によるオリジナルストーリー。桐谷演じる、20年間消息不明だった謎の男・赤山誠司が、夢をなくしたかつての教え子たちと共に、腐った巨大権力を相手に痛快な復讐(ふくしゅう)劇を繰り広げていく。
監督は「ムショぼけ」(2021年、ABCテレビ)や「あの子の子ども」(2024年、フジテレビ系)などを手掛けるアベラヒデノブが務める。
児童養護施設の職員・赤山誠司を桐谷、赤山が20年前に職員として働いていた児童養護施設「希望の道」出身で赤山の教え子である介護士の樋口ゆかりを長濱ねる、同じく教え子でヤングホームレスの野々村光を泉澤祐希、同じく教え子で築富住建社員の交野瑠生を曽田陵介、同じく教え子でシングルマザーの君原いぶきを星乃夢奈、同じく教え子でドリームサンフーズ社員の渋谷勇気を駒木根が演じる。
また、正体不明の男・氷室海斗に宮世、「希望の道」の園長・森本司に寺島進、赤山の過去と秘密を握っている大家の大原要蔵にでんでん、スクープ命の敏腕政治記者・西郡十和子に板谷由夏、大企業「ドリームグループ」の会長・若王子公威に北村有起哉、十和子の部下で政治部記者・小松崎実に小関裕太が扮(ふん)する。
子どもたちのヒーローとなった赤山、カンボジアへ行くために施設を離れるが…
2005年3月。山々に囲まれた小さな町にある児童養護施設「希望の道」の校庭では、卒業式が行われていた。
それは子どもたちのためではなく、カンボジアでの学校建設を理由に施設を離れることに決まった一人の職員・赤山のために開かれたものだった。
親からの虐待が原因で養護施設に入所し、一度は笑顔を失っていた5人の子どもたちは、「希望の道」で出会った情熱あふれる職員・赤山と5年間寝食を共にし、本物の親子以上の深い絆で結ばれる関係になっていた。
恵まれないながらも将来に確かな夢を抱いている子どもたちの姿を見て、大号泣する赤山。その後、子どもたちが将来の夢を書いて封印したタイムカプセルを赤山らは校庭に埋める。
そして赤山はバス停へと向かうが、突然男に頭部を殴られて重傷を負ってしまう。命は助かったものの、寝たきり状態になった赤山。
20年後、意識が戻った赤山は、リハビリをしながら体を回復させていくのだった。
勇気の前に氷室が現れたシーンに「めっちゃゾクゾクする」の声
ある日、病院を抜け出してタイムカプセルを埋めた場所に着いた赤山。そこへゆかりがやってきて、二人はタイムカプセルを掘り起こす。
一方、赤山の元教え子である勇気は雑居ビルの屋上にいた。そして物語の終盤、その勇気の前に正体不明の男・氷室が現れた。SNSではこのシーンに「めっちゃゾクゾクする」「ビジュやばい!」「氷室くん怖い」「サイコパスりゅびやばい」「こわいけど…かっこいいね」「りゅびたんこわいーーー」「氷室は誰かに雇われてるのか?」「氷室くん謎めきすぎて好きー」「えーん待って、こわいけど役柄好きー」「イケボすぎるよ!」などの投稿でSNSが盛り上がった。
番組ラストでは、勇気が血を流して倒れている場面もあり、不穏な展開となった第1話。第2話が待ち遠しい。
◆文=奥村百恵