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瞑想で深く自己と向き合う。禅の世界を体感するウェルネス旅。【兵庫県・淡路市|禅坊 靖寧】

  • 2025.4.11

忙しない日常から解放され、サウナや温泉でリフレッシュできる、癒やしのリトリート旅へ。心身ともに喜ぶ極上の宿で、自然の恵みを享受するひとときを過ごそう。

禅坊 靖寧[ 兵庫県 ]淡路市

神戸淡路鳴門自動車道・淡路ICより車で約5分。鬱蒼とした山林に溶け込むような建築。

五感が開く禅体験で自然と一体化。

日本の子午線にあたる東経135度上、パワースポットとして名高い淡路島の山間に2022年にオープンした禅坊 靖寧。山の斜面にせり出す全長約100メートルの空中回廊を設計したのは、建築業界で最も権威ある賞のひとつ、プリツカー賞を受賞した坂茂だ。

館内に入り、最初に目に入る一筆書きの丸い円は、禅の悟りを表す「円相」。

こちらで体験できるのは、禅に瞑想やヨガを組み合わせたZENウェルネス。チェックイン後、部屋でひと息ついていると、おりんの澄んだ音色が響きわたる。館内には時計がなく、夕刻のメディテーションが始まる合図だ。2階のZENデッキに上がると視界が開け、淡路島の森林の上を浮遊するかのような解放感。呼吸法のレクチャーを受け瞑想に入ると、鳥のさえずりや葉擦れの音など自然と一体化する感覚に。夕食までのフリータイムはお茶を点てたり、書を嗜んだり心を落ち着かせるプログラムが用意されている。

茶筅の音が心地よく響くZEN茶。季節の和菓子は煮リンゴとフランボワーズ餡の雪餅。
ひと文字ひと文字、丁寧に書写することによって心が落ち着いていくZEN書もプログラムのひとつ。

日が暮れた頃、再びおりんの音に誘われると、発酵醸造料理人・伏木暢顕の監修による動物性食品、白砂糖、油、乳製品、小麦粉を一切使わない禅坊料理が卓上に並ぶ。丁寧に調理された料理は瞑想で敏感になった舌と心に満ちていく。食後は夜のメディテーション。自分の身体と対話し、深くリラックスできるセッションだ。

島の恵みを甘酒や伝統的な醸造調味料で調理。柴漬け餡かけ豆腐や華やかな野菜棒寿司など、心と身体が整い、目も喜ぶ禅坊料理の夕ごはん。
必要最低限のものだけで構成された部屋。満天の星や月光浴を楽しんで。
座禅が組みやすいリトリートチェアで夜の瞑想。満月や新月には特別なプログラムもある。
心身の緊張を取るアレクサンダーテクニックを用いる講師のプログラムも。

Zenbo Seinei

禅坊 靖寧

兵庫県淡路市楠本字場中2594-5

0799-70-9087

全18室 共有バスルームがあるのみ 1室¥48,000(1室1名、2食付き、リトリートプログラム含む)

※体験は中学生以上のみ

https://www.zenbo-seinei.com/

立ち寄りスポット ステイの翌日はココへ!

168 ジェラート カフェ

2種類のフレーバー¥550。左から、ラズベリー×いちご、ミルク×ピスタチオ(+¥150)

淡路島の恵みを映す、フレッシュなジェラート。

淡路ICから車で5分、山道を登った丘の上に2024年11月にオープンした168 Gelato Caffe(ジェラート カフェ)。イタリアに魅せられた横山ゆきみオーナーによる、ボローニャの名店、ラ・ソルベッテリア・カスティオーネのジャコモ・スキアヴォン直伝の本格手作りジェラートが楽しめる。30~40種類あるレパートリーの中から常に6種類以上がスタンバイ。

「フレッシュなジェラートを味わってほしいから」と毎朝2種類は作りたてを提供。週に1種類は新作もお目見えする。1カップに2種類のフレーバーを盛るので、組み合わせの妙味も楽しんで。いちばん人気の濃厚なピスタチオに合わせたいのは、淡路島で健やかに育った乳牛から搾った新鮮な生乳の「淡路島牛乳」をたっぷり使ったミルクフレーバー。ピンクのグラデーションが目に鮮やかなラズベリーとイチゴのフレーバーは乳を一切使わないのにクリーミーで甘酸っぱい。

「淡路島は食材の宝庫。旬の時季には、なるべく顔見知りの生産者のフルーツを使っています」と横山オーナー。ゴルゴンゾーラやリコッタチーズなどイタリアではお馴染みのジェラートも今後登場する予定。訪れるたびに新たな味に出合えるのも楽しみだ。

実家の工務店の木材倉庫をリノベーション。愛犬と一緒に楽しめるテラス席も。

168 Gelato Caffe

兵庫県淡路市楠本2580-2

営)10:00~16:00(1〜2月、11〜12月) 10:00〜18:00(3〜10月)

不定休

Instagram @gelato_168

*「フィガロジャポン」2025年3月号より抜粋

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