1. トップ
  2. グルメ
  3. グルマン温故知新:飯田橋〈Ansh〉日本人の味覚に寄り添う季節感ある料理を

グルマン温故知新:飯田橋〈Ansh〉日本人の味覚に寄り添う季節感ある料理を

  • 2025.4.11

Ansh(飯田橋)

日本人の味覚に寄り添う季節感ある料理を

インドの四大都市の一つで、“南インドの玄関口”とも呼ばれるチェンナイ。シェフのジョン・ケネディさんはここ出身で、11年前に来日。さまざまなインド料理店に勤めてきたが、元同僚のタパ・リバクさんが店を開くにあたりシェフに就任した。

メニューには、日本ですっかり市民権を得たビリヤニや、米粉の生地を薄く焼いたドーサ、さらりとしてお米によく合うカレーなど、南インドならではの料理が並ぶ。また魚料理が盛んな港町生まれとあって、魚の揚げ物や蒸し料理も自信作だ。

日替わりのカリー2種と同じく日替わりのビリヤニ、“インドのクレープ”と称されるドーサのミニサイズ(右上)を一度に味わえる、お一人様限定メニュー。カレー&ビリヤニのお供のライタやパパドのほか、丸ごと1尾のスパイシーなフィッシュフライと山菜のピクルス、ゆで卵も付く。2,100円。
ワラビやタケノコなどの山菜にスパイスをビシッと効かせたピクルス(上)と、ピーナッツのチャトニ(左)、カエリイワシ(カタクチイワシの稚魚)のピクルス(右)のセット。チャトニはドーサや蒸しパンにも。500円。
肉厚で脂ののったサバの切り身をコリアンダー、マスタードチキンオイル、ショウガとニンニク、レモンなどを混ぜ合わせたペーストでしっかりマリネし、バナナの葉に包んで蒸し上げている、香り豊かな逸品。900円。

自ら毎日市場やスーパーへ食材の仕入れに赴くので、カレーやビリヤニの内容は日替わり。日本固有の野菜や魚も積極的に取り入れる。その日使う分だけを挽くパウダースパイスは、なるほど香りが華やか。美しい盛り付けと上品な味わいも出色だ。

開店前には里帰りし、祖母からレシピを伝授されたというケネディさん。もっとメニューを増やしたいと意気込む。

鉄板で、手際よくドーサを焼き上げるシェフのケネディさん。
店のインテリアは、ナチュラルな素材でまとめられている。

Information

Ansh

<アンシュ>
住所:東京都千代田区飯田橋4-5-2 T&Sビル2F
TEL:03-3261-0681
営:11時〜14時30分LO、17時〜21時LO
休:無休

JR・東京メトロ・都営大江戸線飯田橋駅から徒歩3分。2024年12月11日オープン。ディナータイムにはアラカルトメニューのほか、全6品のおまかせコース4,000円も。ワインは、インド産に絞って10種類以上を揃えている。ボトル2,500円〜。またチャイやラッシーは、プレーンに加えてフルーツなどを使った季節のフレーバーも。ビール600円〜、ハイボール600円、グラスワイン700円。前菜500円〜、揚げ物900円〜、炒め物1,100円〜、蒸し物600円〜。テーブル5卓18席、カウンター4席。

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

元記事で読む
の記事をもっとみる