【写真】「パディント~ン!」と大声で呼ぶ吉田羊、三戸なつめら
俳優の吉田羊が、4月9日に都内で開催された映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」ジャパンプレミア に登場。松坂桃李(パディントン役)、三戸なつめ(ジュディ役)、大平あひる(ジーナ役)、そしてパディントン(着ぐるみ)と共に、“新しいスタート”にまつわるエピソードなどを語った。
パディントンがルーシーおばさんを探す冒険の旅へ
同作は、世界40カ国語で翻訳され、全世界3500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説シリーズを実写映画化。「見た目はクマだけど、中身はとっても紳士」というユニークなキャラクターとモフモフの愛らしいルックスが人気を博し、「パディントン」(2016年)、「パディントン2」(2018年)を含めシリーズ累計興行収入900億円超えという大ヒットを記録している。
シリーズ最新作の舞台はパディントンの生まれ故郷・ペルー。パディントンは「老グマホーム」で暮らすルーシーおばさんを訪ねるべくブラウン一家とペルーへ家族旅行に出るが、おばさんは眼鏡と腕輪を残して失踪していた…。パディントンたちは、おばさんが残した地図を手掛かりにインカの黄金郷があるというジャングルの奥地へとルーシーおばさんを探す冒険の旅に出る――という物語だ。
今作から「パディントン」に参加することになった吉田は、ルーシーおばさんが暮らす老グマホームの院長・クラリッサ役を担当。もともと「パディントン」シリーズは好きだったそうで、「去年イギリスに短期留学していたときの先生が英語の教材として薦めてくれたのが『パディントン』だったんです」と明かす。
続けて「さっきふと思い出したんですけど、そのとき先生が『パディントン3』がそろそろ公開になるのよね、っておっしゃっていたんです(イギリスでは2024年11月8日に公開)。まさか日本で私が声を当てているとは思ってもらっしゃらないと思うので、報告したいと思います」と、不思議な縁を感じるエピソードを披露した。
吉田の歌唱シーンを松坂らが絶賛「素晴らしかったですね」
今作では吉田が演技だけでなく美声も響かせており、松坂は「その歌唱シーンはシーン的にも大事なシーンで、物語の転換も含めているので。すごく楽しい気分になるし、次のシークエンスに進む感じが出ていて素晴らしかったですね」と絶賛し、三戸と大平も同調。
それを受け、恐縮しつつ吉田は「せりふの合間に入ってくる歌なので、歌単体というよりもせりふの延長線上で語りながら歌うことを意識して歌わせていただきました」と振り返り、「ウエルカム!パディントン!っていうすごく楽しい歌で、元気になれますし、歌を覚えて何度も劇場に足を運んでいただきたいと思います」と観客にアピールした。
そんな中、新生活シーズンということで新しいスタートを切ったときのエピソードを求められ、吉田は20代の頃に地元・福岡から上京した日の出来事を語った。
吉田は「高速バスで上京したのですが、福岡のバスセンターに両親と姉が見送りに来てくれて。意外と両親は『じゃあ行ってらっしゃい』という感じで(あっさり)見送ってくれて。次の日の朝に西新宿のバスセンターに着いてすぐ、電話ボックスに入って、実家に電話をしたら母が出ました。『今着いたよ』って言ったら、母が泣きながら『もう帰ってこないと思ったら涙が出たよ』って言ったんです。…って、(自分も)今泣きそうなんですけど。そんな思い出があります」と家族の絆を感じる思い出を話し、松坂ら他の登壇者も「家族愛ですね」と感動していた。
映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」は、5月9日(金)全国ロードショー。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)