ドミニカ共和国の首都サントドミンゴのナイトクラブで9日、屋根の崩落事故が発生。現地報道によると、犠牲者の中には元中日のトニ・ブランコ氏やメジャー13球団でプレーしたオクタビオ・ドテル氏、オールスターに7回選出された強打者ネルソン・クルーズ氏の妹、ネルシー・クルーズさんが含まれていることが明らかになっている。
悲報を受けて、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーやサントドミンゴ出身のフアン・ソト外野手(メッツ)が追悼メッセージを発信した。
■コミッショナー「深い悲しみ」
事故は首都サントドミンゴのナイトクラブで発生。58人の死亡が確認されているほか、160人ほどが負傷する大惨事となっている。
犠牲者の中には43歳のブランコ氏、51歳のドテル氏らも含まれており、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「MLBはオクタビオ・ドテル、トニ・ブランコ、ネルシー・クルーズ、そして昨夜サントドミンゴで起きた悲劇のすべての犠牲者に対し、深い悲しみを覚えています」と延べ、「米国野球とドミニカ共和国とのつながりは非常に深く、私たちは今、すべてのドミニカ出身の選手やファンのことを想っています」との声明を発表した。
■13球団でプレーしたドテル氏も死亡
また、メッツのソトも自身のインスタグラムを更新し、「支援機関、救助隊、そしてボランティアの皆さん、(この事故に対して)故郷の人々と一緒に立ち向かってくれていることに心から感謝します。神のご加護がありますように、そしてどうか無事でいてください」とメッセージを寄せた。
日本のプロ野球でも大活躍したブランコ氏は、2005年にナショナルズでメジャーデビュー。2009年に中日に入団すると、1年目から39本塁打を放って本塁打王を獲得。その後、DeNAやオリックスでもプレーし、首位打者や打点王などにも輝いた。
ドテル氏はメジャーで15年間プレーし、13球団に所属した経歴を持つ。通算758試合に登板したリリーバーであり、カージナルス時代の2011年にはワールドシリーズ制覇にも貢献した。