深川麻衣が主演する映画『ぶぶ漬けどうどす』より、京都人たちによる“本音”と“建て前”の一面が見え隠れする場面などを捉えた、クセ者揃いの場面写真9点が一挙解禁された。
【写真】実際の京町家で撮影『ぶぶ漬けどうどす』場面写真ギャラリー
舞台となるのは、古都・京都。本作は、京都が大好きすぎて、この街のいちばんの理解者になろうとした主人公が、思いもよらず引き起こした大騒動を描くシニカルコメディーだ。
騒ぎの火種となるのは、「本音と建前」を使い分ける県民性。その技を器用に駆使する京都人と、東京から来たヨソさんである主人公との攻防が、面白おかしく展開する。だが、それは京都という迷宮への入口に過ぎない。ヨソさんも生粋の京都人さえも、京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街に飲み込まれてゆく―。
東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライター・澁澤(しぶさわ)まどかを演じるのは、深川麻衣。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環(たまき)には、室井滋。さらに小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、松尾貴史、豊原功補ら、日本屈指の実力派俳優たちが古都に集結する。
監督を務めるのは、『南瓜とマヨネーズ』『白鍵と黒鍵の間に』など、唯一無二のユーモアセンスに定評のある冨永昌敬。『his』『そばかす』の脚本家・アサダアツシが構想7年を費やした完全オリジナル作品が満を持して公開となる。
この度、まどかと京都人たちが、奇想天外な攻防を繰り広げる様子を捉えた場面写真9点が解禁。「京都老舗赤裸々リポート」と題し、老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと取材を始めたまどか。しかし、「本音と建前」の文化を甘く見ていたせいで、女将さんたちを怒らせてしまう。これをきっかけに、京都の最大の理解者になろうと決意したまどかだったが、環に何か言われる度に疑心暗鬼に陥り、京都の迷宮に迷い込んでしまう。
写真には、京都人たちによる“本音”と“建て前”の一面が見え隠れするシーンが。京都愛が強いまどかを温かく迎え入れたかのように見える環や達雄だが、腹の底では一体何を考えているのかわからない。さらに、まどかのコミックエッセイに過剰なエールを送る大学教授の中村航(若葉竜也)や、不動産を営むちょっと怪しい男・上田太郎(豊原功補)らクセ者ぞろいのキャラクターたちの姿も収められ、波乱の展開を予感させる。
劇中に登場する老舗扇子店とその住居は実際の京町家で撮影され、おくどさん(※京言葉でかまどのこと)やおばんざい(※京都の一般家庭で作られてきた日常的なお惣菜)など味わい深い昔ながらの暮らし、風情のある街並みが楽しめる本作。国内外から愛され続ける古都を舞台に贈る、シニカルコメディに期待が高まる。
映画『ぶぶ漬けどうどす』は、6月6日より公開。