“争いの火種”があるところへ潜り込み、訴訟をたきつけ大金を稼ぐ“無法者”な弁護士の姿を描く「イグナイト -法の無法者-」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)が、4月18日(金)よりスタートする。このたび、ザテレビジョンでは、主人公の新米弁護士・宇崎凌(うざき・りょう)を演じる間宮祥太朗にインタビューを実施。完全オリジナルで描かれる物語についてや役づくりのこだわりなどを聞いた。
「争いは、起こせばいい」新感覚のリーガルドラマ
――これまでのリーガルドラマとは一線を画す新感覚の完全オリジナル作品で、間宮祥太朗がTBS系ドラマ初主演を務める。
シンプルで力強いドラマになりそうだなと思いました。難解なセリフが続くような法廷劇というよりは、法廷に至るまでの過程で、自分たちが何をしているのか、訴えを起こす人がどういう思いでいるのかという部分を描くドラマなので、楽しんでもらいやすいのではないかなと思います。
――間宮演じる主人公の宇崎凌は、向こう見ずだが正義感にあふれる新米弁護士。5年前に父を事故で亡くしたことをきっかけに、サラリーマンを辞めて弁護士を志した。
初めて監督たちと脚本に関して話したとき、“『週刊少年ジャンプ』の主人公っぽい”という感想を持ちました。“ジャンプの主人公感”って、巻き込んでいく力だと思うんですよね。無自覚に人を巻き込んで、大きな流れや勢いに一緒に乗っかっていく、そんな推進力が宇崎にもあると感じています。
その主人公感をちゃんと踏襲しつつ、宇崎は僕の実年齢と同じ31歳の設定なので、違和感がないようにしなくてはいけないなと。そのバランス感覚を大事に、正義感の強さや突発的な行動に出る感じを、説得力を持って演じていければなと思っています。
――型にはまらず本能的に行動する一面がある宇崎。そんな宇崎の性格をうらやましく感じる部分もあるという。
いいなと思うのは、直感的に思ったことを自己表現できるところ。人や物事に対して思ったことを、歯に衣着せずに表現できるというのはすごくすてきだなと思います。
「どの2人組、どの3人組になってもハマる画作りをしたい」
――宇崎が就職することになる、界隈では“無法者”として知られている怪しげな「ピース法律事務所」の弁護士集団には、仲村トオル、上白石萌歌、三山凌輝らが配役されている。
上白石さんはすごく明るいし、コミュニケーションも自然に取れる方で居心地がとてもいいです。以前共演したときはきょうだい役でしたが、今回の関係性でもラフな会話が多いので、自然体でセリフのやり取りができると思います。
三山くんは短髪で男らしいし、ガタイも良くて迫力があるのですが、ちょっと抜けたところもあって(笑)。そのギャップを初日で感じられたので、すぐに距離が縮まりそうだなと思いました。
どの2人組、どの3人組になってもハマる画作りをしたい、どこを切り取ってもバディとして成立するようになっていけばいいね、という話を監督ともしています。
――視聴者をも騙す巧みなストーリー展開もさることながら、本格アクションも本作の見どころの一つ。
弁護士役ですがアクションシーンも結構あります。アクションも含めて“とにかくかっこいいものを撮る”という制作陣の気概がすごく伝わっています。アクション練習では、実際にもみ合いだったり、殴ったり蹴られたり、パルクールのような練習もしました。
――間宮が体当たりで挑む、全く新しい“ダークリーガル・エンターテインメント”。その軸となるものは何か。
「声を上げられない人が声を上げるために法が存在する」といった印象的なセリフも出てきます。泣き寝入りするしかなかったり、諦めてその苦しみを背負っていくしかないと思っている人たちが“カウンターパンチ”をしていくような作りになっているので、見てくださる方に刺さればいいなと思います。
◆撮影=玉井美世子/スタイリスト=津野真吾(impiger)/ヘア&メーク=三宅茜/衣装協力=ILÉAN(アンティローザ)
※「月刊ザテレビジョン5月号」より