悪気がない義父が憂鬱[8]盗撮を「たいした事ない」という夫に絶望
そして義母のお誕生日を祝いに義実家にやって来たカナコさん。
「お誕生日おめでとうございます!」と伝えると、「あらあら、もうお祝いしてもらう年じゃないけど嬉しいわ~!」と義母が。そして「そう言えばカナコさん!この間着ていたお洋服素敵な色ね~」義母の言葉に「お洋服?」とカナコさんは頭をかしげます。
「そうよ~!あのあれあれ!お父さん見せて見せて!!」と義母が言うと、「おっ!ちょっと待ってな」と待ってましたと言わんばかりにスマホを取り出す義父が「あった!これこれ!」と差し出した写真は、「ん・・?友達と出かけた時の・・写真・・?」と首をかしげるカナコさん。
「そうなんだ。ちょうど見かけてキレイだったから写真を撮ったんだよ~」悪びれずにそう言う義父に「え・・声をかけてくれれば・・」と言うと、「それはちょっと・・カナコさんがイヤかな・・と思って・・」義父の言葉に「いや・・これ盗撮だし・・」と心の中で呟くカナコさん。すると、「お父さんったら、カナコさんの写真をよく見せてくれるの~。ね!お父さん」そう話す義母に、「これが今の楽しみで」二人で楽しそうに話す姿を見ながら、「私・・いつ撮られているか知りませんでした・・」と青ざめた表情で言うカナコさん。
「いやいや、カナコさんには迷惑かけたくないから気にしなくていいから」義父の言葉に「は??盗撮が迷惑ってわかってないの・・?」と心の中で呟いた後、「ねぇ、コウイチさん、知らない間に撮られるのはあれよね・・」と言うカナコさん。
すると、「え??あぁ・・うん!撮ったらグループの所に送信してもらえば??」そう言いだすコウイチさんに「はぁ??」と心の中で突っ込むカナコさんが、「いやいや無理無理無理!これ盗撮だよ?犯罪だよ!?」そう言うと、「え?」と驚くコウイチさん。
義母と義父も「と・・盗撮??」と驚いた後、「そんな大げさな!犯罪じゃないだろ??身内の写真を撮ってるんだから」コウイチさんがそう言うと、「そう!そうだよ!!そんな悪い意味じゃないよ」と義父が。さらに「そうよ!お父さんはそんな気持ちで撮ってるんじゃないわ」と義母も庇いはじめます。
三人の言葉を聞いたカナコさんが、「お義父さんにそんな気持ちがあるとかないとかじゃないんです!人の写真を勝手に撮る行為が気持ちが悪いんです!!」と言うと、「でも・・悪いことはしていないし・・防犯のためとか・・」義父が焦りながらそう言うと、「そんなに父さんを責めるなよ。たいした事ないだろ??」コウイチさんが呆れたように言いました。
その言葉を聞いたカナコさんは、「たいした事ないわけないでしょ??それもわからないの?コウイチも同罪だわ!!」コウイチさんにそう言うと、「お先に失礼します!!」と義実家を後にするカナコさんに、「ちょっ!カナコ待てよ!!」「どこ行くの!?カナコさん!?」と声をかけるコウイチさんと義母。
その声を聞きながら、「もうこれで撮影とかしないはず・・このまま連絡も来なければいいのに・・」と思っていたのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
長男とーくん、次男おーくん、長女いーちゃんのママ