Text by 石井彰(編集部)
近年、ヨーロッパを中心に成長を続けている女子サッカー。各地で多くの観客を集めるようになっており、選手の価値もどんどん上昇している。
今回は『Football Transfers』から「今最も高い給料を受け取っている女子サッカー選手」をご紹介する。
5位:アダ・ヘゲルベリ
クラブ:リヨン
国籍:ノルウェー
16歳でノルウェーリーグにデビューし、ドイツのトゥルビネ・ポツダムを経て2013年に加入したフランスの強豪リヨンで長く活躍を見せてきたアダ・ヘゲルベリ。
ノルウェー代表ではこれまで88試合に出場して49ゴールを決めており、UEFA女子チャンピオンズリーグでは歴代最多となる60ゴールを記録している。
長身を活かしたヘディングシュートや得点感覚、両足を使えるテクニックなどを備えたストライカーで、リヨンでは242試合262ゴールを決めている。
4位:キーラ・ウォルシュ
クラブ:チェルシー
国籍:イングランド
年俸:457万ユーロ(およそ7.32億円)
イングランド代表の中心的なミッドフィルダーとして存在感を示しているキーラ・ウォルシュ。これまでブラックバーン・ローヴァーズ、マンチェスター・シティ、そしてバルセロナを経て今年からチェルシーに加入している。
2022年にバルセロナへと加入した際には当時の世界記録である移籍金400万ポンドを記録したことも。
現代の女子サッカーにおける最も影響力がある選手の一人である、卓越したパス能力やゲーム理解力、冷静なパフォーマンスで人気を集めている。
3位:サム・カー
クラブ:チェルシー
国籍:オーストラリア
年俸:538万ユーロ(およそ8.62億円)
オーストラリアを代表するスーパースター。現在はチェルシーのアタッカーとして活躍しており、驚異的な得点能力とスピードを武器に多くのチャンスを作り出している。
これまでオセアニア、アメリカ、そしてヨーロッパでリーグを制覇した経験を持つ選手であり、さらにそのすべてのリーグで得点王を獲得したという唯一無二の存在だ。
今季は警察官への人種差別的行動によって大きな問題に直面したものの、チェルシーやチームメイトからは支持されており、一時期話題になったオーストラリア代表の主将剥奪についてもも保留されている。
2位:アレクシア・プテジャス
クラブ:バルセロナ
国籍:スペイン
年俸:700万ユーロ(およそ11.22億円)
現在の女子サッカーを代表するような象徴的プレーメーカー。バルセロナとスペイン代表で中心的な素材となり、2021年と2022年のバロンドールを連覇した。
2012年に加入したバルセロナでは通算で426試合に出場しており、MFながらもこれまで188ゴールを決めてきた。
安定したテクニック、ピッチ全体を俯瞰するゲームメイクに正確なパス、そして運動量と得点力。技術的な部分を多く残している女子サッカーにおいて、パーフェクトな能力を示す選手だ。
1位:アイタナ・ボンマティ
クラブ:バルセロナ
国籍:スペイン
年俸:1000万ユーロ(およそ16.03億円)
161cmという小柄な体格ながらも、高い技術を武器に活躍している現在世界最高クラスの女子サッカー選手。バルセロナでリーガとCLの二冠を達成したことにより、2023年のバロンドールを獲得した。
まさにバルセロナの伝統を象徴するようなプレースタイルを持ち、「女子版のイニエスタ」とも呼ばれる巧みな技術とゲームメイクを行うパーフェクトな選手。
さらに周りの影になって働くこともできる謙虚さとチームプレー優先の哲学により、あらゆる選手から尊敬されるようなミッドフィルダーである。