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春はうつ病リスク増?体の危険サイン&不安への対処法とは 心理カウンセラーが解説

  • 2025.4.8
春はうつ病になりやすい?

4月に異動や就職、進学などで生活が一変した人は多いと思います。新生活に気分が高まる反面、慣れていないことも多く、体調を崩しやすい時期でもあります。体調の変化には注意が必要です。

ところで、ネット上では「春はうつ病になりやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。一般的な体調不良とうつ病を見分けるポイントのほか、春のうつ病対策について、心理カウンセラーの平井綾乃さんに話を聞きました。

気分の変調が2週間以上続く場合は要注意

Q.ネット上では「春はうつ病になりやすい」という情報がありますが、本当なのでしょうか。

平井さん「はい、『季節性のうつ』というものがあるため、春先にうつを発症しやすい人はいます。特に春先は気候が安定せず、3月から5月にかけて発生する『春の嵐』などで低気圧が発生した結果、自律神経が乱れやすくなり、調子を崩してしまうケースも見られます。

進学や就職などの社会的環境の変化が『ストレッサー』、つまりストレスの原因になりやすいので、元々うつの体質の人は、発症しやすい時期の一つと言えるかもしれません」

Q.一般的な体調不良とうつ病を見分けるポイントはありますか。カウンセリングや受診の目安も含めて、教えてください。

平井さん「一般的な体調不良とうつの症状を見分けるポイントは、症状が持続している『期間』と『日常への影響度合い』によります。

睡眠や食欲に問題があったり、倦怠(けんたい)感が続いたり、一日中気分が落ち込んだりしたままなど、気分の変調が『2週間以上』持続する場合があります。これらの症状が仕事や学校など『日常生活の生産性』に影響を及ぼしているようであれば、うつの症状の可能性がありますね。このほか、不眠や過眠、食欲減退、体重減少、不安、焦り、無価値感、暴力暴言などといった症状もあります。

これらの症状が継続的に見られる場合は、カウンセラーや心療内科など、専門家に相談する目安と言えるでしょう」

Q.春にうつ病になるのを防ぐために、どのような対策が必要なのでしょうか。

平井さん「気候や環境の変化は自分でどうすることもできません。そのため変化に備えて、日頃から休養を十分に取ったり適度な運動をしたりするなど、『生活リズム』を整えておくことが重要です。また、自分にとってメンタルの不調が『どういった症状から起こりやすいか』を理解しておきましょう。

考え方の面でも、さまざまな工夫ができます。例えば、環境の大きな変化があって不安を感じている場合、すぐに急いで新しい環境や変化に対応しようと焦る必要はありません。あなた本来のスタンスを保って、冷静に状況の変化を分析するよう心掛けましょう。入学したばかりといった状況であれば、友達作りを急いだり、サークルやバイトを一気に詰め込んだりしないように意識するのもおすすめです。

職場環境に変化がある場合、不安になるのは仕方がないのかもしれません。しかし、環境や人間関係の変化に気を取られすぎず、まずは目の前の業務をこなすことに専念しましょう。

春のうつに限らず2週間以上、不調を感じている場合は、病院などの専門機関を受診することをおすすめします」

オトナンサー編集部

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