「幸せの国」デンマーク史上最も物議を醸した連続殺人事件を取り巻いた出来事を基にしたゴシックミステリー映画『ガール・ウィズ・ニードル』が、5月16日(金)より公開となる。幸せを夢見た女性が社会の闇にのみ込まれていく入口が明かされる日本版予告編とキービジュアルが公開された。(文・編集部)
【写真】幸せを夢見た女性が社会の闇にのみ込まれていく…貴重な未公開カットはこちら! 映画『ガール・ウィズ・ニードル』劇中カット一覧
今回到着した予告編は、善からぬ事が起こる前兆のような不穏なエレクトリック音楽で幕を開け、戦地から帰らぬ夫を待ち続ける若きカロリーネの日々が描き出される。しかし突如戻った夫は、大きな負傷のため仮面をかぶり、かつての姿はそこにはない。そして、身分違いの恋人には簡単に捨てられてしまった彼女に、「ひどい世の中だ。でも、いいこともある」と手を差し伸べる中年女性ダウマは、すがるべき善人なのか、または、更なる地獄へと導く狂気か…。気になる内容となっている。
あわせて公開となったキービジュアルは、デンマークの演技派女優ヴィクトーリア・カーメン・ソネ演じる主人公カロリーネの未来への強い希望を感じさせる表情が印象的だが、貧困で道徳観を見失っていく彼女の運命を暗示するように、その片目は覆い隠されている1枚となっている。
社会のなかで見捨てられ、使い捨てにされがちな人々の物語を語ってきた北欧の若き奇才マグヌス・フォン・ホーン監督が描くカロリーネの未来は、おとぎ話のようなハッピーエンドか、陰惨な事件の結末か。
【作品情報】
題名:『ガール・ウィズ・ニードル』
公開:2025年5月16日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
監督・脚本:マグヌス・フォン・ホーン『スウェット』
撮影:ミハウ・ディメク『EO イーオー』
美術:ヤグナ・ドベシュ『イーダ』
編集:アグニェシュカ・グリンスカ『LAMB/ラム』
音楽:フレゼレケ・ホフマイア
音響:オスカ・スクリーヴァ『THE GUILTY/ギルティ』
出演:ヴィクトーリア・カーメン・ソネ『ゴッドランド/GODLAND』、トリーネ・デュアホルム『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』、ベシーア・セシーリ
2024年|デンマーク、ポーランド、スウェーデン|デンマーク語|123分|1.44:1|モノクロ|5.1ch|PG‐12|原題:Pigen med nålen|英題:The Girl with the Needle|日本語字幕:吉川美奈子|字幕監修:村井誠人|配給:トランスフォーマー
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