新生活シーズン、私たちを優しく照らすピンクムーン
4月13日(日)の9:22am、てんびん座で満月が起こります。4月の満月は、アメリカ先住民の暦で「ピンクムーン」と呼ばれています。といっても、満月そのものがピンクに染まるわけではありません。言葉のもととなった「ピンク」は、芝桜の色とのこと。日本でも各地で名所がありますが、北米がルーツの花なのですね。ピンクは愛と美の星・金星のカラー。金星はてんびん座の支配星でもあります。慣れない人間関係のなかで頑張っている人も、満月を見上げながらピンクの飲み物や食べ物を楽しんだり、ピンク色をイメージしたりするといいかもしれません。
人間関係が「実る」タイミング
今回の満月は、円滑な人間関係について「満ちる」ものがあることを示しています。交渉をしたり、関係を良いものにしようと力を尽くしたりと、さまざまな努力の成果が“満ちる”のがこの満月です。
満月は物事が一定のレベルまで到達し、振り返りと調整を行うタイミング。パートナーや仕事相手などいつも向き合っている人との関係にも答えが見つかったり、関係性が良い方向に向かっていったりと、動きがあるのかもしれません。契約が締結に至ったり、これからの関係継続を誓って約束をしたりする人もいることでしょう。
人によっては、関係を終わりにしようと結論を出す人もいるかもしれません。それはそれで「実る」「満ちる」ことであるはず。なぜなら、そこに至るまでの努力をし尽くして、それが満ちることで出す答えであるからです。頑張って頑張って、やり切ったと思えるまでやって、それで初めて答えを出せるのです。だから、仮に決別したとしても「満ちなかった」では、ないのですね。
「自分」から目をそらしては、健やかな関係は育たない
人間関係を良いものにしようと思うと、私たちはまず「相手」を見ようとしますね。相手は何者か、何を考えているか、いつ動こうとしているのか。ただ、真に対等な関係を築こうとするならば、「自分」を見つめることも同じくらい大事です。
自分らしさを、すり減らすようにして相手に合わせてはいないか。自分の意見を主張しているつもりで、「相手が言ってほしそうなこと」を言ってはいないか。その振り返りは、今回の満月において──これから築いていく人間関係のために、重要なポイントとなりそうです。
ヘルシーな生活と美意識に向けて、今できること
今回の満月は、かに座に滞在している火星と強い葛藤を生む角度となっています。火星は「情熱と闘いの星」と呼ばれる星。かに座においてはかなり不器用な力の出方をするとされ、「ヤケを起こして言わなくてもいいことを言ってしまう」「感情のコントロールがうまくいかない」といった状態になりやすいのです。そのため、「こんなふうに気持ちを強く出していいのだろうか」「ここは怒るべきところだろうか」などといった気持ちも浮かれるかもしれません。ただ、ここは頑張りどころです。言葉を選び、適切な強さをもってしてこそ、葛藤は乗り越えていけます。人間関係も良くなります。特に、自分のルーツやプライベートに関することは、黙っていてはいけません。
通常、火星はひとつの星座に1ヵ月半ほど滞在する星座ですが、2024年秋から2025年4月半ばにかけてかに座に長期滞在していました。誰にとっても、怒りや衝動との向き合い方のレッスンをする時期となっていたのです。その日々もようやく、終盤に差し掛かってきました。怒りの効果的な伝え方も、自分らしい闘い方も、すでにレッスンは受講済みです。だから今、人間関係においてストレスフルな状況にある人もきっと大丈夫。そうした意味でも“満ちる”満月となるはずです。
<今回の満月でやってみるといいこと>
・ピンクのものを食べる、飲む
・おしゃれをする
・素敵なバッグを持つ
・人と会う
・怒りやモヤモヤを紙に書き出し、整理する
Profile
真木あかり(まき あかり)
占い師。学習院大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道に。『タロットであの人の気持ちがわかる本』(説話社)や女性誌での連載など、著書・連載・アプリ監修多数。占星術や四柱推命で運命を紐解き、人が自分の人生をより良く生きるためのアドバイスを行っている。
http://makiakari.hatenablog.com/
Text: Akari Maki Editor: Mayumi Numao
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