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TVer『名作ドラマ特集』で無料配信中の約300本の中から、必見ドラマ3本をパワープッシュ

  • 2025.4.8
TVer名作ドラマ特集から、必見の3本をオススメ イラスト=渡辺裕子

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ドラマの名作がたくさん見られるこの春のTVer。特におすすめしたいものを3つ選んでみました。

『dele』(テレビ朝日)

クライアントの死後に、デジタルデバイスの中身をリモートで消すのが圭司の仕事。その相棒として雇われる祐太郎。そこからふたりは、いろんな人の「死」と「消したかった秘密」に向き合うことに……。

確かにパソコンやスマホの秘密は、誰にも見られずに消えて欲しい。だけど、消したい気持ちと、誰にも知られないまま消えるのがさみしいような複雑な気持ち、どちらもありませんか。祐太郎と圭司がこんなふうに、そっと見送ってくれたらいいのになあ。彼らになら秘密を見られてもいい。そのくらい、優しくてまっすぐな祐太郎と、クールだけど実は人を愛している圭司が、魅力的です。

『架空OL日記』(読売テレビ)

寒い日の出勤はつらいし、上司はやなやつだし、給湯室のお茶の在庫が補充されてないとイラッとする。ダイエットしなくちゃと思うけど、誘われたらケーキは食べちゃう。

わかるわー、とうなずきっぱなしになる、働く女子たちの日常を描いたドラマ。先日最終回だった「ホットスポット」でも思ったけど、バカリズムさんはどうしてこんなに私たちのいつもの会話を知っているのか、本当に不思議です。で、もうひとつ不思議なのは、その働く女性たちに、バカリズムさんがOLとしてすっかり溶け込んでいること。

なぜなんだろう、でもおもしろいなあと笑いながら見ているうちにラストシーンでまた異世界に連れて行かれてしまう、どこまでも不思議なドラマです。

『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ)

日々繰り返される小さなしんどいこと。大きな困難は、人の力を借りたりしてなんとか解決するんですが、極小サイズの困りごとは「まあ、いいか……」となんとなく自分をごまかして終わらせてしまいがち。でもそういうごまかしって、きっと少しずつ心を削ってますよね。そうなってしまう前に「伊藤沙莉さんのナレーションごっこ」をするという、私なりのライフハックがあります。「これ、首を寝違えてこの角度以上振り向けない大豆田とわ子」と、脳内であの声を再生。すると自分の状況が客観視されて、あー、それはもうしょうがないですね、と笑って少し救われる。

3度結婚して3度離婚した大豆田とわ子。靴に小石は入るし網戸は外れるし別れた夫たちはなんだかんだ言って周りをうろうろするし、向いてないと思いながらも社長として会社を守らないといけない。なんてこった、だけどきっと彼女の脳内にもあのナレーションが流れて、そのたびに笑って前に進んでいく。切ないけど絶対元気もらえます。

■イラスト・文/渡辺裕子

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