1. トップ
  2. ライブも店も名古屋はなし?日本第三都市の「名古屋飛ばし」で切ない現実を描くコミカル物語に「そんな名古屋が好き」と大反響【漫画】

ライブも店も名古屋はなし?日本第三都市の「名古屋飛ばし」で切ない現実を描くコミカル物語に「そんな名古屋が好き」と大反響【漫画】

  • 2025.4.8
ライブも店も名古屋はなし?日本第三都市の「名古屋飛ばし」で切ない現実を描くコミカル物語に「そんな名古屋が好き」と大反響 Ⓒ安藤正基/一迅社

【漫画】イベントも放送も「名古屋飛ばし」?第三都市・名古屋が置き去りにされる理由をコミカルに描く物語に「やめて」と話題に

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、日本で3番目の大都市である名古屋市がなぜかイベントやテレビ放送から外されてしまうという名古屋市民の苦悩をコミカルに描いた物語が面白いと話題の「よくわかる『名古屋飛ばし』」をピックアップ。本作は2016年7月号から2022年11月号まで「月刊ComicREX」(一迅社)で連載された「八十亀ちゃんかんさつにっき」からの抜粋である。

作者の安藤正基さんが2025年3月13日にX(旧Twitter)に投稿したところ、2650件を超える「いいね」を獲得し、「そんな名古屋が好きなんだよなあ」「名古屋飛ばしほんとにやめてほしい。あらゆるイベントがみんな名古屋無視して東京行くんだから頭にきます」「名古屋にお気に入りの店が多いのに、ライブが無いからここ数年行けてない」「スガキヤが安いし、安定して美味しいのである。スガキヤで育つと普通のラーメンってこんな値段するの!?ってなってしまう弊害はある」など全国各地から反響が寄せられた。本記事では、安藤さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

全国ツアーとポスターにあるが名古屋公演が記載されていない音楽イベント Ⓒ安藤正基/一迅社

全国ツアーとポスターにあるが名古屋公演が記載されていない音楽イベント

愛知県の大都市である名古屋では、音楽イベントなどが「全国ツアー」と銘打っていながら飛ばされる現状がある。もともと「名古屋飛ばし」という言葉は新幹線「のぞみ」が1992年に開通した際、新横浜に停車し名古屋駅を通過することから発生した言葉だ。

マイケル・ジャクソンやマドンナなどが初来日したコンサートでも名古屋公演はなく、有名チェーン店の飲食店でも名古屋に根付かないことなどからも、この「名古屋飛ばし」という言葉が定着した。東京や大阪からもさほど距離がないため集客が分散することから、名古屋に住む人間が苦しめられているのが「名古屋飛ばし」という魔の言葉だ。

その他にも、アニメ放送が愛知になく岐阜や三重では放映されることや、有名ラーメンチェーン店が新潟や京都にはあるのに名古屋にはない、ということもある。麺類が好きな名古屋人のこだわりが鎖国状態を生んでいる。

名古屋人には魔の言葉として有名な「名古屋飛ばし」をコミカルに描いた作品に、「北海道も全国ツアーはよくスルーされる」「最近問題のオーバーツーリズムが名古屋にはない。そういう意味では名古屋飛ばし肯定派である」「二郎系はラーメン二郎本家は相変わらずないけども」「声優界隈の若手中堅に名古屋出身は多いんだがなぁ」「愛知は地元就職率高いのよね。だけど、変な東京マンセー信仰っぽいとこある。」など日本全国から多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

マドンナやマイケル・ジャクソンの初来日公演でも「名古屋飛ばし」がされた Ⓒ安藤正基/一迅社

「『第3都市にもかかわらずなぜ飛ばされるのか?』という疑問を感情的な部分のみならず多角的に紐解き描くこと」作者・安藤正基さんが語る創作の裏側とこだわり

――「よくわかる『名古屋飛ばし』」(「「八十亀ちゃんかんさつにっき」) では、名古屋が実質的に日本で第三の大都市であるのに、音楽コンサートなどが飛ばされる事実がリアルに描かれています。ストーリー構成上、工夫された点はどこでしょうか。また、モチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。

「第3都市にもかかわらずなぜ飛ばされるのか?」という疑問を感情的な部分のみならず多角的に紐解き描くことです。

――本エピソードで、安藤さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。

やはり「ナゴヤイズトゥーバッド」ですね。

――大人気作品「八十亀ちゃんかんさつにっき」は全13巻で完結しましたが、今後の安藤さんの抱負や展望などをお聞かせください。

連載終了から数年経ち、取り上げた事象も色々と変化しています。

今後は「こんな時代もあったんだ」と比べながら楽しんで欲しいです。

――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

連載終了後もこうして話題にしていただけて嬉しいです。これからも時折思い出していただければ幸いです。

元記事で読む
の記事をもっとみる