私は30代の会社員です。夫と保育園に通う娘と3人暮らしです。毎日忙しくも、幸せに暮らしをしていました。
ある週末、インターホンが鳴りドアを開けると、そこには義母が立っていました。
義母が突然現れ、同居宣言!?
「パパに追い出されたから、今日からここに住むわね!私がちょっと遊びに行っただけなのに、ものすごく怒って家を追い出されたのよ~」
夫は義母の話をそのまま信じ、「父さんはひどいな。母さん、大歓迎だよ!」と、私に一言も聞くことなく、あっさり同居を受け入れてしまいました。
義母は少々破天荒なところがあるけれど、義父はいつも穏やかでやさしい人。私はどこか違和感を覚えました。
すべての家事に文句を言われるストレスフルな生活
義母との同居が始まって数日。今まで程度な距離を保っていたときには、明るく元気な人という印象でしたが、とてもわがままな人だと分かりました。
私が夜勤だと伝えると、「私たちの夕食はどうするの?」と不機嫌になり、洗濯をすれば「服のたたみ方が気に入らない」、掃除をすれば「もっと丁寧にしなさいよ!」と、家事のすべてに文句をつけてきます。
ただでさえ育児と仕事で手いっぱいなのに、義母は一切家事を手伝ってくれることもなく、文句ばかり。夫に相談しましたが、「母さんは悪気ないんだよ」「母さんが言うとおりにやればいいじゃないか」と聞く耳を持ちません。それどころか、最近は義母と二人でこそこそと内緒話ばかり。私への配慮など、どこかへ消えてしまったようでした。
暴かれた裏の顔
ある日、私は「仕事に行ってくるね」と嘘をついて家を出ました。どうしても、あの二人の様子が気になったのです。
しばらくして、義母と夫が揃って家を出て行くのを遠くから確認。尾行してみると、なんと、ふたりはギャンブルの店に入って行きました。私は呆れて言葉が出ませんでした。
私が仕事中にこんなことをしていたなんて……
私に家事を全部やらせて文句しか言わない義母も、それを黙認して味方になってくれない夫も、許せませんでした。
これまでのことをすべて話すために、私は義父に電話をかけました。
離婚、そして決断
義父は「実は、母さんがギャンブルで借金をたくさん作っているとわかって、もう限界だったんだ。家のことはやらないのに、お金を無駄に使うばかりでね。別居を決めたのも、それが理由なんだよ。申し訳なかったね。私は離婚するつもりでいる」と言いました。
義母が話していた「ちょっと出かけただけで追い出された」という言葉が嘘だったことが分かり、さらに頭に来ました。
後日、義母は「パパと離婚することにしたから、ここにずっと住むわね!」と開き直ったように言いました。夫は「家族なんだし当然だろ」と笑顔で歓迎しています。
私は、にっこりと微笑みながら「お義母さんも離婚ですか。奇遇ですね」と返しました。
新しい一歩へ
そして、義母の嘘やふたりでこっそりギャンブルに行っていることを知っていると告げ、「私も離婚します」と伝えました。
慌てた夫は「ごめん、本当に反省してる! 母さんには家事をしてもらうから、それでいいだろ?」と言ってきましたが、そもそも私は義母との同居を承諾したことはありません。義母に毎日こき使われ、小言を言われる生活がずっと続くなんて、耐えられません。
後日、無事に離婚が成立し、娘を連れて家を出て新しい生活を始めました。夫と義母、家事が苦手なふたりだけでの暮らしはさぞ大変でしょうが、もう知ったことではありません。
私は毎日ストレスを感じていた生活から解放され、スッキリした気持ちになりました。今は娘とふたりで、明るく幸せに暮らしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
ベビーカレンダー編集部