「素敵なあの人」5月号のファッション特集は、カラーの服。
おしゃれな方たちが、オレンジやイエロー、赤といった色を上手にコーディネートに取り入れているのを見ても、「とはいえ、いつもの色が安心」「素敵だけど、私にはできない!」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで、色の冒険のヒントとして、よく聞かれる「補色」について、その意味や簡単な取り入れ方について
誌面よりも少し詳しくご紹介します。
補色は互いの色を引き立てます
補色は、その2色を混ぜると、無彩色(グレーもしくは白)になる組み合わせのことです。「物理的補色」と呼ばれています。
色を「赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫」の色相順にサークル状に並べたものを「色相環」というのですが、その円の反対側にある色同士が「補色」です。
もうひとつの補色が「心理補色」。
びっくりするのですが、ずっとひとつの色を見たあとに、白い壁などの白のものに目を移すと、その「補色」が残像として見えるんです。
たとえばクリスマスカラーの「赤」と「緑」は補色ですが、
赤をずーっと見ていると、そのあと、緑色の残像を見ることに。それを心理補色と呼ぶそうです。
補色の組み合わせは、(色の差)がもっとも大きい取り合わせなので、お互いの色を引き立て合い、色をより「強く」見せることができます。
これはざまざまな商品パッケージなどにいかされていて、
例えば、トレーに入ったお肉を買う際、緑色の葉がプリントされたものやバランが入っていますが、赤を強調するのでよりおいしそうに見える効果もあるのだとか。
ファッションでももちろん、この補色が役立ちます。
色相環の反対側にある色が補色。このサークルはもっと細かいものもあり、明度や彩度も広く対応するので、意外とたくさん目にする組み合わせです。
お肉のパックによくある、グリーン。仕切りでもなく入っているのは、補色の効果を狙っているのかも!
イタリアンマダム気分で着こなしたい 「アズーロ・エ・マローネ」
ファッションでぜひ挑戦してみて欲しいのが、
イタリア語で「青(空)と茶(栗色)」を意味する、「アズーロ・エ・マローネ」なコーディネート。
ネイビーとブラウンの補色の組み合わせです。
イタリアは男性も女性もとってもおしゃれなイメージですが、このアズーロ・エ・マローネは、イタリアで定番かつ永遠の組み合わせ。
ライトブルーなデニムにキャメルを合わせたり、オールブラウンのコーデにワンポイントでブルーを入れたり、
ほんのちょっと取り入れるだけでも、しゃれ見えします。
「補色のコーデってちょっと派手そう…」と思う方でもチャレンジしやすい、大人な組み合わせです。
そのほかの色の組み合わせ方も、「素敵なあの人」5月号でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
こちらは、「素敵なあの人」5月号に掲載した、「アズーロ・エ・マローネ」なコーディネート。
シャツ¥26,400/ボールジィ、バッグ¥148,940/ミチノ パリ(ともにトゥモローランド)、スカート(5月発売)¥8,990/アンフィーロ(オンワード樫山)、イヤリング¥7,700/アビステ、靴¥23,980/タラトン by ダイアナ(ダイアナ銀座本店)、インナー/スタイリスト私物
この記事を書いた人 柴田理恵
シャンパーニュをはじめとしたワイン、日本酒、ウイスキーなどおいしいお酒と、一緒にいただくおいしいグルメに目がない、お酒に弱いくせに大好きな編集者。週末になると、各地においしいものを求めて旅に出ています。旅先で楽しむアウトドア遊びやマリンスポーツも大好きです!