ABCテレビの夕方のニュース『newsおかえり』で過去に放送された特集企画と、YouTube公式チャンネル『ABCテレビニュース』の特集動画から選りすぐりの作品をお届けする番組『newsおかえり&YouTube傑作選』。3月31日(月)は「子どもと向き合う“スクールカウンセラー”」と「簡単でおいしい!お歳暮ハムのアレンジレシピ」の2本を放送した。
「子どもと向き合う“スクールカウンセラー”」(『newsおかえり』2024年9月23日放送)では、大阪府内の小学校で“スクールカウンセラー”として働く男性の活動を追った。
2024年4月より大阪府のすべての小学校にスクールカウンセラーが配置された。公認心理師の東大介さんは、府内6校の小学校を担当している。
各小学校を訪ねるのは月1回。まずは学校に行きづらくなっている子どもの状況を教職員に確認してから校内の見回りへ。外で元気に遊ぶ子だけでなく “保健室登校”児童や、外に出られない子の様子もチェックする。
スクールカウンセラー設置の背景にあるのは、子どもや保護者の不安・ストレスに伴う学校への相談の増加だ。そのため、専門的な知識やスキルを持つカウンセリングのプロが、現場の教職員の大きな助けになる。
とある小学校では、家庭環境に悩む児童が東さんのカウンセリングを受けていた。「一所懸命がんばるのはどうして?」と聞く東さんに、「ママのためにがんばりたい」とつぶやくように答える子ども。
この子のカウンセリングは4回目。最初は泣くばかりで思いを言葉にすることができなかったが、東さんのやさしい問いかけに少しずつ心を開き、「しんどいより辛い…」「なんか寂しい」と気持ちを伝えてくれるようになっていた。
東さんが心と向き合う心理師としての活動を始めたきっかけ。それは、12年前の姉の自殺だった。家族を失った悲しさや寂しさより、「親を支えなあかんという気持ちが真っ先に来た」自分を冷たい人間のように感じ、自己嫌悪に苦しんだという。
姉の死から2年後、NPO法人「国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター」に出会い、現在団体の副理事長も務める東さんは、10年以上にわたり、自ら命を断とうとしている人からの電話相談に真摯に耳を傾けている。
「姉の死がなければ、自分と向き合うきっかけもなかった」と東さん。「悩める人と共に歩んでいきたい」とさまざまな活動を続けるなか、子どもたちの心の支援に関わりたいと、スクールカウンセラーとして働き始めたのだ。
最初の取材から1か月後、家庭環境の悩みを抱えていたあの児童が再び東さんのもとを訪れていた。着実に前を向きつつあるたくましさに「子どもはすごい」と感じ入る東さん。子どもも大人も懸命に生きている。互いのありのままの心を認め、ともに生きていきたい、と東さんは言葉に力を込めた。
「簡単でおしいしい!お歳暮ハムのアレンジレシピ」(『newsおかえり』2024年11月27日放送)では、ギフトの定番「ハム」を使った節約アレンジレシピを料理のプロが指南した。
教えてくれるのは、『newsおかえり』でおなじみ料理研究家・嶋田あさ実さん。節約をテーマにした料理本を手がけるなど“安くておいしいごはん”の達人が、簡単でおいしく、お財布にやさしい3つのメニューを紹介する。
まずは、ブロックのももハム。分厚く切って小麦粉を薄くまぶし、卵、粉チーズを混ぜた衣をつけて焼けば、食べごたえ満点の“ピカタ”に。ハムがしっとりやわらかく、豚肉より食べやすいという。
続いては、スライスのロースハムを使ったお手軽“ブリトー”。春巻きの皮にハムをのせ、ピザ用チーズを重ねて全体を折りたたみ、600Wの電子レンジで1分加熱するだけ。火も包丁も使わないため、子どもと一緒に作れるのもうれしいポイントだ。
そして、最後はウインナー。耐熱ボウルに、半分に折ったスパゲッティ、斜め切りにしたウインナー、ほうれん草、薄切りの玉ねぎを重ね、コンソメ、水、オリーブオイルを加えたら電子レンジへ。600Wで11分温めると、ジューシーでおいしいウインナーパスタの出来上がり。
ハム以外の材料費はいずれも100〜160円ほど!おうちにハムがあったら、メニューに加えてみては?