生姜をたっぷり食べたいので4片使いました。3片はみじん切りにして味のベースに、残る1片はせん切りにしてトッピングに。生の生姜は清涼感があり、チーズとの相性も驚くほどよいのです。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
■おうち薬膳にうってつけの食材その①「生姜」
香りがよいので、和洋中を問わず、料理のアクセントになります。生で食べれば、発汗を促し、体の毒素を排出します。加熱すると体を芯からじんわり温めます。免疫力の向上も期待できます。
■“生姜とベーコンのチーズパスタ”のつくり方
◇材料 (2人分)
生姜:4片(40g)
スパゲッティ:200g
ベーコン:2枚(薄切り)
パルミジャーノ・レッジャーノ:15g
オリーブオイル:大さじ2と1/2
粗挽き黒胡椒:適量
(1)下ごしらえ
生姜は3片を粗みじんにし、1片はせん切りにする。ベーコンは幅8mmに切る。
(2)スパゲッティをゆでる
鍋に湯2Lを沸かし、塩20g(分量外)を加え、スパゲッティを袋の表示時間より1分ほど短くゆでる。スパゲッティをザルにあげ、水気をきる(ゆで汁はお玉1杯分ほどとっておく)。
(3)ソースをつくる
フライパンにオリーブオイル、粗みじんにした生姜、ベーコンを入れて弱めの中火にかける。ベーコンが縮んで生姜が軽く色づいたら②のゆで汁を加え、フライパンを大きく揺らして乳化させ、スパゲッティとからめる。
(4)仕上げ
器に③を盛り、パルミジャーノ・レッジャーノを削ってかけ、せん切りにした生姜を散らし、胡椒をふる。
――教える人
「齋藤菜々子 料理家」
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝