1. トップ
  2. 日向坂46・けやき坂46を支え続けたキャプテン佐々木久美が卒業「活動できた時間は一生の宝物」長濱ねるら一期生OGも登場

日向坂46・けやき坂46を支え続けたキャプテン佐々木久美が卒業「活動できた時間は一生の宝物」長濱ねるら一期生OGも登場

  • 2025.4.7
日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

【写真】長濱ねる、井口眞緒、潮紗理菜らOGが登場し、一期生で「ひらがなけやき」を歌唱…などライブ写真56枚

日向坂46がデビュー6周年を祝うライブイベント「6回目のひな誕祭」を4月5日、6日に神奈川・横浜スタジアムで開催。今年は日向坂46として発表した楽曲の全曲を披露し、前身グループ・けやき坂46時代の曲も含め、2日間で計114曲をパフォーマンスした。

また、結成時からグループを支えてきた佐々木久美と佐々木美玲の「W佐々木」が、本イベントをもってグループを卒業。5日に佐々木美玲、6日に佐々木久美の卒業セレモニーが行われ、各日4時間を超えるイベントに。グループのキャプテンを務めていた佐々木久美の卒業セレモニーを含む、6日のイベントのリポートが届いた。

雨予報だったが晴天の中でのライブに

ライブ冒頭、シースルーの生地をあしらった春らしい新衣装で登場したメンバーたちは、シングル表題曲の「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」「ってか」を3曲続けて披露。曲間には、河田陽菜が「ひな誕祭2日目、声出して行くぞー!」と観客をあおった。

最初のMCでは、スタジアムの上に広がる青空を見上げて「晴れたねー」とメンバーたちが笑顔を見せる。そして、前日に卒業セレモニーを行ったばかりの佐々木美玲が「2日目もおじゃましまーす」と、トレードマークの太陽のような笑顔であいさつした。

期別曲のコーナーは、四期生が「シーラカンス」「雨が降ったって」を披露。続いて三期生が「愛のひきこもり」「Right?」、二期生が「沈黙が愛なら」「君のため何ができるだろう」、一期生が「愛はこっちのものだ」「骨組みだらけの夏休み」を連続してパフォーマンスした。

その後のMCでは、さっきまで雨が降る中でカッパを着てリハーサルを行っていたと明かしつつ、「雨が降ったって」のセンターを務めた小西夏菜実が「雨の中で踊るかなと思ってたら、(本番は)こんなにぽかぽかに晴れて! おひさま(ファンの総称)のおかげですし、日向坂46のおかげでもありますし、晴れ女の久美さんのおかげでもあるなって」と、感謝の言葉を伝えた。

そして、メンバーたちはフロートも使ってアリーナいっぱいに広がって「ときめき草」「友よ 一番星だ」「思いがけないダブルレインボー」を披露。いずれも隠れた名曲として知られるカップリング曲を、ファンとコミュニケーションを取りながら歌った。

短いMCを挟み、怒涛のユニット曲のコーナーへ。「SUZUKA」「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」「ママのドレス」「やさしさが邪魔をする」「窓を開けなくても」「恋とあんバター」「See through」「まさか 偶然…」と、8曲を立て続けにパフォーマンス。

富田鈴花がセンターを務める「SUZUKA」は、これがライブ初披露。河田、森本茉莉、平尾帆夏、藤嶌果歩による「恋とあんバター」も、愛知県でのライブでしか披露されていなかったレア曲で、観客を沸かせた。また、富田と松田好花のユニット「花ちゃんズ」による「まさか 偶然…」は、二人がアコースティックギターで弾き語りをした。

三期生によるMCでは、コロナ禍の2021年に行われた2周年イベントで、1年1カ月ぶりに有観客でライブを行った際の思い出が語られた。高橋未来虹、森本、山口陽世はこのとき初めてファンと対面したが、「イヤモニでさ、先輩方が歌いながら泣いてんのよ。もうそれがグッときたね」(山口)と、一、二期生の涙混じりの声をイヤモニ越しに聞いたというエピソードを語った。

続いては、カップリング曲を中心にしたブロック。「青春の馬」「川は流れる」「見たことない魔物」といったライブ定番曲に混じって、初披露の「孤独たちよ」もパフォーマンスした。また、四期生が制服に着替えて登場した「見たことない魔物」では、藤嶌が「横浜スタジアム、全員叫べー!」とあおり、新世代のライブ番長ぶりを見せた。

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

佐々木久美が「悔しくないの!?」とメンバーに怒ったTIFでの思い出

ここで佐々木久美をフィーチャーしたVTRに。2016年、けやき坂46としてグループが結成された際に、初イベント「おもてなし会」を行ったお台場を訪れた模様が流れる。「TOKYO IDOL FESTIVAL2017」の楽屋で、久美が他メンバーの態度に激怒し、「悔しくないの、みんな?」と訴えたグループ初期の出来事について、「初めてですね、あんなふうに、自分の気持ちをみんなに言ったのは」と語った。そして、これまでのグループでの活動を「楽しかったです。もう、9年間ずっと楽しかったです」と感慨深げに振り返った。

さらに、佐々木久美がプロデュースするブロックに。自身がセンターを務める「My god」、メンバー人気の高い「抱きしめてやる」をパフォーマンス。続くユニット曲「沈黙した恋人よ」は、佐々木久美以外の歌唱メンバーが全員卒業しているが、この日は副キャプテンを務める“相棒”高橋と二人で歌う。高橋は目に涙を浮かべながら最後まで歌い切り、励まされるように佐々木久美に手を取られて笑顔を見せた。

そして、メンバー全員で「車輪が軋むように君が泣く」を歌う。過ぎた過去とこれからの未来を歌った歌詞に、多くのメンバーは涙を流しながら熱唱。佐々木久美たっての希望で、最後は全員で肩を組んで合唱した。

MCでは、佐々木久美と長い時間を過ごしてきた一期生、二期生のメンバーが思い出を語る。富田は初めて自宅に佐々木久美を呼んだ際、なぜか逆立ちをし始めたというエピソードを披露。「さかさまの世界って面白いよ」という久美の言葉に、「怖っ」「次元が違う」という声も上がる中、富田は「何年経っても、いろんな面が出てくるのが久美さんですよね」と言って締めた。

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介
日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

長濱ねる、井口眞緒、潮紗理菜ら一期生のOGが登場

ここからは期別曲&ユニット曲。四期生の最新曲「足の小指を箪笥の角にぶつけた」、三期生曲「パクチー ピーマン グリーンピース」、二期生曲「You're in my way」「君は逆立ちできるか?」、一期生曲「どうする?どうする?どうする?」をパフォーマンス。

続いて、藤嶌&渡辺莉奈の「妄想コスモス」、小坂菜緒&上村ひなの&正源司陽子&山下葉留花の「夜明けのスピード」が披露される。さらに、佐々木久美が無二の親友だった加藤史帆のソロ曲「どっちが先に言う?」を歌唱。「ナゼー」を河田&松田が、「その他大勢タイプ」を金村美玖&富田&上村がパフォーマンスした。

四期生によるMCを挟んで、再びカップリング曲へ。一~三期生がフロートに乗り込み、客席にサインボールを投げ入れながら「ホントの時間」「一生一度の夏」を歌った。

ここで、2024年に同会場で卒業したOG・齊藤京子のメッセージ映像が流れる。「久美がここまで引っ張ってきてくれた日向坂46が最強だってことを、この会場にいるみんなで証明しましょう」と呼びかけるとともに、ファンに「最高のプレゼントを用意しました」と振りを作った。

そしてステージに、長濱ねるを先頭に井口眞緒、潮紗理菜、影山優佳、加藤、高本彩花、東村芽依という7人のOGメンバーが登場。残る一期生のW佐々木、高瀬愛奈を加えた10人で、けやき坂46が初めてもらった楽曲「ひらがなけやき」を当時の衣装で歌った。

けやき坂46は、もともと長濱ねる一人からスタートしたという歴史がある。しかし、途中でグループを離れた長濱が、このステージで「私はけやき坂46のみんながしんどいときとか、うれしいときに立ち会えなかったのが、すごい心残りだったから」と言って涙を浮かべると、全員が集まってハグをした。

また、会場に来られなかった柿崎芽実の手紙を潮が代読。佐々木美玲、佐々木久美、そして5月のライブで卒業が決まっている高瀬へのメッセージとともに、「おひさまの皆さん、日向坂46を好きでいてくれてありがとうございます。これからもずーっと一緒に応援しましょうね」と、自身もファンのひとりとして観客に呼びかけた。VTRで出演した齊藤と合わせると、グループ結成時の12人が全員今回のライブに関わった形となり、9年たっても失われない絆を感じさせた。

さらに、一期生にとって思い出が詰まった名曲「永遠の白線」をパフォーマンス。二~四期生も全員参加し、OGとの奇跡の共演を果たした。

ここからは現役メンバー全員で「僕に続け」と「HEY!OHISAMA!」を歌う。後者では、上村のリードでファンとコール&レスポンスを楽しんだ。そして高橋がセンターを務める「錆つかない剣を持て!」を、鬼気迫る表情でパフォーマンス。

終盤のブロックは、シングル表題曲を立て続けに披露。「僕なんか」「君しか勝たん」「君はハニーデュー」「卒業写真だけが知ってる」と、クールな曲とキュートな曲を織り交ぜ、日向坂46の多面性を見せた。そして、佐々木久美がセンターを務める2ndアルバムリード曲「君は0から1になれ」へ。バレエ経験者でダイナミックな踊りに定評のある佐々木久美を中心に、ダンサブルなパフォーマンスで観客を沸かせた。

本編最後は日向坂46のセルフタイトル曲「日向坂」。欅坂46のアンダーグループ・けやき坂46としてスタートし、2019年に日向坂46としてメジャーデビューしたというグループの歴史をたどるような内容の楽曲だ。

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

「一期生衣装部屋立てこもり事件」オマージュの“茶番”で笑いも

アンコールが開けると、ステージ上に異変が。メンバーが誰一人も登場しないまま、モニターに楽屋前の映像が流れる。どうやら楽屋から出てこようとしない一期生に、二期生の松田が「好きですねー、立てこもり」と言って呆れる。2017年に起こったグループ史上最大の事件「一期生衣装部屋立てこもり事件」をオマージュした演出だ。二期生やファンの呼びかけに応じ、高瀬、佐々木美玲は楽屋から出てきたが、佐々木久美は楽屋から出るなり会場へ走り去ってしまった。

その佐々木久美が、今度はアリーナを自転車で爆走しながら登場。「ライブまだまだ終わらせねーぞー!」と叫び、そのまま「ひらがなで恋したい」を歌う。他のメンバーが呼びかける中、ようやくステージに上った佐々木久美は、振り付け通りに河田を豪快に振り回した。こうした卒業セレモニーでは、アンコール明けに卒業メンバーがドレスを着て登場するのが定番だが、お笑い好きの佐々木久美らしく、ここでも「茶番」を仕込んでいたようだ。

そして、四期生曲「夕陽Dance」、三期生曲「青春ポップコーン」、二期生曲「恋した魚は空を飛ぶ」を佐々木久美が後輩たちに混じってパフォーマンス。誰よりも元気にステージを飛び跳ね、体力モンスターぶりを見せつけた。最後は全員で一期生曲「ハロウィンのカボチャが割れた」を踊った。

ここでメンバーがステージを降りVTRへ。けやき坂46の最終オーディションで、佐々木久美が「けやき坂46にかける思いは、ここにいる誰にも負けない気持ちでここに来ました」と語る映像から始まり、9年間の活動の折々にうれし涙や悔し涙を流してきた様子が流れた。

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介
日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

佐々木久美が最後のメッセージ「いつの間にかグループの夢が、自分の夢に」

その後、真っ白なドレスに着替えた佐々木久美がついにステージに登場。マイク1本で、用意してきた言葉ではなく、今この場での気持ちを語った。

「私は、アイドルになったきっかけは、乃木坂46や欅坂46さんが大好きで、坂道グループの一員になりたいって思って。でも、まさか受かるなんて思わなくて、記念受験のような気持ちで受けました。小さいときから自分の夢ってあんまり思い浮かべることができなくて、本当に夢がないなぁって思いながら、20年間生きてきたところで。当時けやき坂46のオーディションを受けて、どんどんどんどん、2次、3次って審査が進んでいくうちに、これが今、人生で初めて私がかなえたいって思えている夢かもしれないって思って。

受かった時、あ、夢かなっちゃったって思ったんですね。また夢を探していかなきゃって思ったんですけど、グループに入ってみたら、ほんっとうに経験したことない、いろんなことを経験させていただけて。こんなに楽しい毎日ってあるんだって、すごくすごく本当に楽しくて。いつの間にかグループの夢が、自分の夢になってました。

そうしているうちに、早約9年がたってしまったんですけど。本当にいろんなことをこの9年間で経験させていただきました。やっぱり、何よりもそんな中で私が好きだったのがライブです。こんなにたくさんの皆さんと同じ時間を過ごすことができて、皆さん、それぞれの生活があるのにこうやって、一つの場所に、私たちのために来てくれて、いっぱい声出して、いっぱいペンライト振って、楽しんでくれて。そういう時間が本当に本当に大好きでした。

こういう場所、こういう私たちが活動を続けられているのは、いろんな方のサポートがあったからできることで。ちょっとこの場を借りて、皆さんに感謝を伝えさせていただきたいなと思います。

まず、家族のみんなへ。私は本当に、恥ずかしい29歳なんですけど、いまだにけっこう反抗期で。自分の仕事のこと一切何も話さないし、連絡も5回に1回くらいしか返さないし。すごく、こんな娘を持って、家族は苦労したと思います。でも、家族の支えがなかったら、ここまで絶対にやってこられなかったので。いっつも勝手に家来て、ご飯作ってくれたり、お風呂予約してくれたり、そういう小さい、些細なことだけど、私はそれがすごくうれしくて。こっそり、いっぱい雑誌買ってくれたりとか、そういうのがうれしくて。急にお母さんがミーグリに来たりとか、ふふふ。それも『なんで来てんの?』とか言っているけど、本当はすっごいうれしかったです。この9年間、本当にありがと。

そして、私すごい友達のみんなにも支えられて。日向坂46っていう場所はグループで、すごく特殊な関係だと思うんですけど、どんなときでも友達が、ありのままの佐々木久美でいさせてくれて。今日もわざわざファンクラブに入って、自分で席を取って来てくれたりとか、本当にみんなの愛にたくさん支えられました。ありがとう。これからも、友達でいてください。

そして、この日向坂46の活動に関わってくださっている全てのスタッフの皆さん。メンバーが迷うことがあっても、いろんなことに常にチャレンジさせてくれて、すてきな機会をいっぱい与えてくれて。そんなスタッフさん方の期待に答えたいって、私たちも頑張ることができて。本当に本当に、感謝しています。自分の生活時間を削ってまで、私たちのために昼夜問わず動いてくださって、本当にありがとうございます。これからも日向坂46のことお願いします。

メンバー、おひさまへ感謝のメッセージ

そして、メンバーのみんな。裏で見てるのかな。(涙ぐむ)もう私は、ほんっとに、みんなのことがだーいすきで、もう大好きで大好きで仕方がなくて。ちょっとしんどいなってときも、楽屋に行ってみんなと話しているとすっごい元気出るし、毎日助けられています。

じゃあ、五期生のみんなへ。まず、日向坂46へ加入してきてくれて、ありがとう。これから大変なことがたくさん待ち受けていて、自分の力だけじゃどうにも立っていられないってときも、もしかしたら来るかもしれないけど。すっごい頼もしい先輩たちがいっぱいいるし、こーんなに優しいおひさまの皆さんが、優しく見守ってくれてるから、自信を持って突き進んでください。応援してます。

そして四期のみんな。いっつも、久美さん久美さんってちっちゃい子たちみたいに、わーって、お話ししに来てくれて、それがすごいうれしかったし。どんなに忙しい時でも、みんなすごい元気で。四期生のライブとかも見に行かせてもらって。私たちが忘れかけていたものを思い出させてくれて、本当にみんなには感謝しています。これからも、四期生らしく、一体感で突き進んでください。

そして、三期のみんな。何年たっても、ずーっと加入当初のまま変わらず、むしろみんなの愛が増していくのを見ていて、本当に本当にグループのことが大好きで大事なんだなっていうのが、みんなの活動から伝わってきます。そんな三期生が大好き。これから三期の4人がグループの中心となって日向坂46を担っていくと思います。自身を持って、自由に活動していってね。ずっと応援してるし、いつでも、ずっと味方です。

そして二期生のみんな。みんなはもう、一緒にいすぎて、もう同期ですね。二期生がいなかったら、ここまで来られなかったし、本当にあのとき、みんなに出会えてよかったです。もう一人一人がスーパーパワーを持っている二期生だから、何も心配することがない。もし何か迷うことがあったら、こんな私でよければいつでも駆けつけるので、呼んでください。

そして、同期のみんな。今日もステージに駆けつけてくれて、とってもうれしかったです。みんなに出会えてなかったら、私の人生はきっと、こんなに色づくことはなかったと思います。出会ってくれて同期として活動してくれて、ありがとう。大好き。

そして、何よりも感謝を伝えたいのが、おひさまの皆さんです。もう、本当に皆さんがかけてくださる言葉、支えてくださる力、偉大すぎて、私たちは何度も何度もおひさまの皆さんに助けられてきました。ときには心配させてしまうこともあったかもしれないけど、いつでも信じて一緒に前を向いてくれて、本当にありがとうございました。皆さんがいたから、日向坂46は間違いなくここまで来れました。本当にありがとうございます。皆さんよくね、これから幸せになってねって言ってくださるんですけど、私は今がいっちばん幸せです。こんなにたくさんの方が駆けつけてくれて、配信でも見てくださってる方がいて、こんな幸せはもう、一生越えることはないと自信を持って言えます。こんなに幸せな時間を本当に、ありがとうございます。

伝わったかな、みんなに、気持ち。泣いちゃうかなって思ったけど、気持ちが強すぎて、強いまなざしで喋ってしまいました。本当に約9年間、日向坂46として、けやき坂46として活動できた時間、一生の宝物です。皆さん、今まで本当に本当に、ありがとうございました」。

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

日向坂46キャプテンは佐々木久美から高橋未来虹へ

佐々木久美が語り終えたところで、メンバーたちがそれぞれ花を持ってステージに出てくる。そして、全メンバーから久美への感謝の思いが伝えられた。それを受けた久美は、メンバーの方を向いて「私はみんなのこと本当に大好きだし、みんななら絶対にもっともっと上に行けるって信じているから。大事な日向坂46、これからもずっとずっと楽しく、活動していってください」と改めてメッセージを送った。

そして、「未来虹、前に来てください」と高橋を呼び出すと、「本当に聞いてない」と動転する高橋に、日向坂46のロゴのバッジを着けて「これからはあなたが日向坂46のキャプテンとして、日向坂46を守っていってください」と伝えた。高橋は驚きの涙を流しながらも、「(グループに入ってから)5、6年やってきて、見てきた久美さんの背中っていうのは、私の中に深く刻まれているので、その姿を思い出しつつ。でも久美さんは、あなたらしくねって言葉をくれたので、私らしいやり方を、メンバーみんなに助けてもらいながら見つけていきたいなって思います。これからも付いてきてくださるとうれしいです。よろしくお願いします」と決意を語った。

佐々木久美、最後の「跳べー!」

しんみりした時間が続いた後で、佐々木久美が「最後は、楽しく終わりたいんですよ! 泣いてる暇ないんですよ!」「笑って、いくぞー!」と気勢を上げ、「誰よりも高く跳べ!2020」へ。曲中の佐々木久美の力強いあおりとともに、結成初期から歌い継がれてきた曲で、日向坂46随一のキラーチューンだ。イントロでは、佐々木久美の持ちネタ「後頭部が遅れてくる人」をメンバー全員で再現しながら、スタジアムが揺れるような歓声とともにパフォーマンスした。最後の「おひさまラスト、跳べー!」という久美の絶叫は、間違いなくこの日一番の盛り上がりを記録した。

こうして佐々木久美を見送った後、5月21日(水)に14thシングル「Love yourself!」が発売されることと、5月28日(水)、29日(木)に東京・国立代々木競技場 第一体育館でライブを行うことが発表された。前日のライブでお披露目したばかりの10人の五期生もステージに上がり、新キャプテン・高橋を中心にした「新生日向坂46」として、グループの歴史や縁を引き継ぎつつ、今後もより成長していくことを誓った。

◆文=西中賢治

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月5日)より 撮影:上山陽介
日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月5日)より 撮影:上山陽介

日向坂46「6回目のひな誕祭」セットリスト

◇4月5日(土)・6日(日)◇神奈川・横浜スタジアム

【DAY1】

M00.Overture

M01.キュン

M02.こんなに好きになっちゃっていいの?

M03.Am I ready?

M04.ロッククライミング

M05.この夏をジャムにしよう

M06.自販機と主体性

M07.Dash&Rush

M08.最初の白夜

M09.耳に落ちる涙

M10.飛行機雲ができる理由

M11.声の足跡

M12.恋は逃げ足が早い

M13.雪は降る 心の世界に

M14.君を覚えてない

M15.10秒天使

M16.孤独な瞬間

M17.もうこんなに好きになれない

M18.夢は何歳まで?

M19.酸っぱい自己嫌悪

M20.Footsteps

M21.どうして雨だと言ったんだろう?

M22.ガラス窓が汚れてる

M23.アディショナルタイム

M24.膨大な夢に押し潰されて

M25.永遠のソフィア

M26.キツネ

M27.イマニミテイロ

M28.三輪車に乗りたい

M29.My fans

M30.期待していない自分

M31.ブルーベリー&ラズベリー

M32.ゴーフルと君

M33.43年待ちのコロッケ

M34.世界にはThank you!が溢れている

M35.嘆きのDelete

M36.Cage

M37.どこまでが道なんだ?

M38.あくびLetter

M39.真夜中の懺悔大会

M40.接触と感情

M41.何度でも何度でも

M42.ただがむしゃらに

M43.約束の卵2020

M44.NO WAR in the future 2020

M45.あの娘にグイグイ

M46.One choice

M47.月と星が踊るMidnight

M48.絶対的第六感

M49.アザトカワイイ

M50.JOYFUL LOVE

~アンコール~※佐々木美玲卒業セレモニー

EN1.わずかな光

EN2.Instead of you

EN3.好きということは…

EN4.知らないうちに愛されていた

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月5日)より 撮影:上山陽介

【DAY2】

M00.Overture

M01.ドレミソラシド

M02.ソンナコトナイヨ

M03.ってか

M04.シーラカンス

M05.雨が降ったって

M06.愛のひきこもり

M07.Right?

M08.沈黙が愛なら

M09.君のため何ができるだろう

M10.愛はこっちのものだ

M11.骨組みだらけの夏休み

M12.ときめき草

M13.友よ 一番星だ

M14.思いがけないダブルレインボー

M15.SUZUKA

M16.一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない

M17.ママのドレス

M18.やさしさが邪魔をする

M19.窓を開けなくても

M20.恋とあんバター

M21.See Through

M22.まさか 偶然…

M23.青春の馬

M24.孤独たちよ

M25.川は流れる

M26.見たことない魔物

M27.My god

M28.抱きしめてやる

M29.沈黙した恋人よ

M30.車輪が軋むように君が泣く

M31.足の小指を箪笥の角にぶつけた

M32.パクチー ピーマン グリーンピース

M33.You‘re in my way

M34.君は逆立ちできるか?

M35.どうする?どうする?どうする?

M36.妄想コスモス

M37.夜明けのスピード

M38.どっちが先に言う?

M39.ナゼー

M40.その他大勢タイプ

M41.ホントの時間

M42.一生一度の夏

M43.ひらがなけやき

M44.永遠の白線

M45.僕に続け

M46.HEY!OHISAMA!

M47.錆びつかない剣を持て!

M48.僕なんか

M49.君しか勝たん

M50.君はハニーデュー

M51.卒業写真だけが知ってる

M52.君は0から1になれ

M53.日向坂

~アンコール~※佐々木久美卒業セレモニー

EN1.ひらがなで恋したい

EN2.夕陽Dance

EN3.青春ポップコーン

EN4.恋した魚は空を飛ぶ

EN5.ハロウィンのカボチャが割れた

EN6.誰よりも高く跳べ! 2020

日向坂46「6回目のひな誕祭」(4月6日)より 撮影:上山陽介

※高橋未来虹の高は正しくは「はしご高」

元記事で読む
の記事をもっとみる