日本からはあの大学も! 巨匠による美しい建築や豊かな自然に彩られた、理想の学び舎をご紹介。
ボローニャ大学は、現在も運営されている大学のなかでは世界最古で、学位を授与する初の機関として1088年に創設された。パッラーディオ建築と中世時代の歴史的建造物が立ち並ぶキャンパスには、文化人類学から地質学、天文学、植物学まで、多様な分野を網羅した15の博物館がある。
ニューヨーク州イサカに位置するコーネル大学のキャンパスは、風光明媚な渓谷に囲まれ、カユガ湖を見下ろす745エーカー(東京ドーム約65個分)の広大な敷地を誇る。
キャンパス内には、カレッジ・ゴシック様式から新古典主義、ヴィクトリアン様式、モダンなデザインまで、さまざまな建築様式の建物が立ち並び、なかでも華麗なヴィクトリア朝ゴシック様式のアンドリュー・ディクソン・ホワイトハウスや、ギリシャ復興様式のベイリー・ホールなど、10棟の建物がアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている。
キャンパス内に城があることを自慢できる学生は多くはいないが、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるロイヤル・ローズ大学の生徒なら、それが可能だ。
642エーカー(東京ドーム約56個分)の敷地に広がるキャンパスの目玉は、カナダ国定史跡に指定されているヴィクトリア様式のハットリー城で、現在は大学の管理センターとして利用されている。敷地内には、ファンデフカ海峡の絶景を臨む広大なハイキングコースや遊歩道のほか、穏やかな日本庭園や香り豊かなバラ園など数多くの庭園もある。
スペイン最古の学術機関であるサラマンカ大学は、中世スペインの建築と壮大な中庭を誇り、学生だけでなく地元の人々にとっても文化的な宝物となっている。
1218年にアルフォンソ9世によって創設されたこの大学は、1254年に正式に一般公開され、文法学や芸術学、物理学を学ぶ場となった。地元の伝承によると、サラマンカ大学はかつて魔術と関わりがあり、サラマンカの洞窟は黒魔術を行う場所だったというウワサも。
南アフリカ最古の学術機関であるステレンボッシュ大学は、1918年に総合大学としての地位を確立して以来、国を代表する大学のひとつとして発展を遂げてきた。
ワインの産地としても有名なステレンボッシュに位置し、美しい山々に囲まれたキャンパスには、小規模ながら絶滅の危機に瀕している固有種(特定の地域や環境にのみ生息・生育している動植物)の保護に力を注いでいる植物園もある。