今田美桜が主人公を務める連続テレビ小説「あんぱん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。3月31日からの第1週「人間なんてさみしいね」では、ヒロイン・朝田のぶと夫・柳井嵩の幼少期が描かれている。(以下、ネタバレがあります)
漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻が「アンパンマン」にたどり着くまで
連続テレビ小説、第112作目となる本作は「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルにしたオリジナル作品。
戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きたやなせと、やなせと共に生き、彼をけん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢が、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた物語。
主人公・朝田のぶ役を今田が、夫・柳井嵩役を北村匠海が務め、脚本は連続テレビ小説「花子とアン」、大河ドラマ「西郷どん」の中園ミホが担当している。
第2週目は、のぶ(永瀬ゆずな)の父・結太郎(加瀬亮)が亡くなった朝田家の奮闘ぶりにフォーカスした内容になっている。
ヤムおんちゃんと釜次の口論、再び
結太郎があの世に旅立ち、悲しみに暮れる朝田家。のぶは一粒の涙も流さなかったことを嵩(木村優来)に吐露。すると、そこにヤムおんちゃんこと・屋村草吉(阿部サダヲ)が現れ「そろそろチビ(のぶ)の家に行こうと思っていたんだ!」と一言。
いざ朝田家に足を運ぶと「大人4人で40銭です!」ときっちりとあんぱん代を回収。これには祖父・釜次(吉田鋼太郎)「ほんまに銭取るがか?足元見よって!」と反論。屋村につかみ掛かろうとする。しかし、そこで流れを変えたのはくら(浅田美代子)。「安心し?へそくりや」と言い、屋村にお金を出すと、釜次は草吉を追いかけたい気持ちとくらのへそくりの存在、両方に困惑してみせた。
妻・羽多子が一念発起、継がれていく結太郎の意志
その一方、なんだっていいからできる仕事を回してと依頼し、内職をもらってきた羽多子(江口のりこ)。結太郎が「おなごも遠慮せんと大志を抱け」と言っていたことを受けて、娘らの学費をためると息巻いたのだった。
これを見た釜次は「まだまだ足らん!」「細かい仕事でもええ、なんかあったら持ってきてくれ」と頼み込むのだった。
「ちょっと待って、退場するの!?早すぎる!」
一方の嵩は、寛(竹野内豊)から「父さん(二宮和也)が作りよった雑誌や」と1冊の本を渡される。それはなんと雑誌であった。これには嵩「父さんが!?」とうれしそうな表情。中面のマンガを見て、声を弾ませたのであった。
そんな中、朝田家では事件が起きる。それはメイコ(永谷咲笑)が外遊びをしていた時のこと、釜次の仕事道具である大きな石がメイコに覆い被さる形で倒れそうになったのだ。それに対して、釜次は「どけ!」と大きな声を出す。そして、今日の放送は終わるのであった。
今回の放送内容に視聴者からは「釜次、退場フラグ?」「ちょっと待って、退場するの!?早すぎる!」などの声が。果たして、釜次の運命は……明日の放送も見逃せない。
◆文=於ありさ