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もしもの時が来る前に、今からできるメンタルケア【災害時のココロ術#2】

  • 2016.4.21
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先日のような大きい災害が起こると、実際に遭遇していなくても精神的に不安定になってしまうこともあるでしょう。しかし、1日中心配し続けていても、心豊かな人生を歩むことはできません。

そこで今回は、心理カウンセラーの筆者が、非常時に備えて普段からできるちょっとした心のケアをご紹介します。

 

■マイナス感情に溺れないためには「俯瞰する力」を

不安や恐怖、苛立ちや孤独感など、人は強いマイナス感情に支配されると、普通に考えれば対処できるはずのことも、頭が真っ白になり何も対応できなくなることがあります。

そればかりか、きちんと視界に入っているはずのことが認識できなかったり、聞こえているはずのことが頭に入ってこなかったりしてしまうことさえあります。

私たちはみんな生身の人間ですから、何かあればパニックしたり、心を恐怖に絡み取られたりして当然です。

しかし、普段から自分の心の状況を俯瞰しているかどうかで、当然思考パターンは変わります。俯瞰して状況を捉えることができれば、災害のような大きな事故に見舞われた時、自分の感情を制することができるのです。

 

■日々できるメンタルケアを

日々出来るメンタルケアは色々あります。

例えば、毎日ひとり自分の身近に居る人を決めて、その人のステキな所を5つ探してノートに書き出してみましょう。

また、“ありがとう”をいつもより意識してたくさん口にしてみるということもセルフコントロールにつながります。

レストランのウエイトレスさんにも、料理を運んでくれた時、嬉しい気持ちを伝えるように「ありがとう」と言ってみるのです。

 

■もちろんココロ以外の準備も大切

また、何かが起こる前から、準備しておくことも人生を楽しむためには必要です。

災害の時のために、今できることを全部書き出してみましょう。例えば、食糧の確保や懐中電灯、電池などの備品、家族との非難ルートの打合せなどです。

筆者も、毎月1回災害時の食料を1日分買ってきて1袋にまとめています。袋は全部で6つあって、毎月1番古い袋から食べていき、どんどん新しくして備えています。こうすれば、常に6日分の非常食を確保することができますよ。

 

いかがでしたか? 何でもないことのようですが、自分を穏やかに保つことができる人は、突然大きな事件や事故に巻き込まれても、比較的早く自分を取り戻せるようになります。

自分を“いい気分”にするための練習は、セルフコントロールができるようになるための方法でもあるのです。

【筆者略歴】

※ 波登かおり ・・・ 心理カウンセラー。『自己肯定観向上プログラム』を確立。セルフコントロール“自分の元気の作り方”を提案している。著書『1分間元気チャージ』幻冬舎他。

【画像】

※ ptnphoto / shutterstock

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