Text by 井上大輔(編集部)
先月、ブルガリア1部のアルダ・クルジャリが犯したとんでもない大失態は世界的な話題になった。
3月16日に行われたレフスキ・ソフィアとのホームゲームで元所属選手であるペトコ・ガンチェフさんを悼むために1分間の黙祷を捧げたが、同氏は亡くなっておらず存命であることが判明したのだ。
クラブは「死去に関する誤った情報を受け取ったことを受けて、元所属選手であるガンチェフ氏とその親族に深くお詫びする」と謝罪。
78歳はガンチェフ氏はクラブ史上に残る名ストライカーだったそうだが、車で帰宅中に自らの死亡説を知ったとか。奥さんが「あなたが亡くなったとテレビで発表されている!」と泣きながら電話してきたそうで、何が起きたのか分からなかったという。
そうしたなか、アルダは2日に行われたチェルノ・モレとのホームゲームにガンチェフさんを招待し、名前入りのユニフォームを贈呈。ガンチェフさんは同じく元所属選手たちと一緒に試合を観戦し、チームも4-0で快勝!
「世界中で有名になる大失敗を犯した」と現地でも批判されたアルダは、ガンチェフさんにあらためて謝罪したそうで、これで一件落着だろうか。