Text by 井上大輔(編集部)
2026年W杯に向けたアジア最終予選で日本代表と同じグループCを戦っている中国代表。
3月には痛恨の2連敗を喫したが、新たな帰化選手であるセルジーニョが待望の代表デビューを果たした。
2018年から2019年まで鹿島アントラーズでプレーしたセルジーニョは30歳のブラジル人MF。2020年から中国でプレーしており、中国国籍の取得が完了すると、3月25日の豪州戦で代表戦デビューを飾った。
そのセルジーニョは、『Globo』でこう話している。
「(塞尔吉尼奥という)中国名に変わったのは面白い。僕らのアルファベットはいくつか中国語にないからね。
間違いなくとても特別な瞬間だった。中国代表にデビューし、ピッチ上で中国を代表することができた。
自分に多くの機会を与えてくれた国であり、自分の故郷となった国。だから、自分たちの目標を追求するために常にベストを尽くしたい。
(W杯予選では最下位だが)中国は本当にW杯に出場したいと思っている。僕らはそれを実現するために戦っている。夢はまだ現実さ」
中国メディアによれば、セルジーニョは2020年に鹿島から中国の長春亜泰に移籍した際、年俸300万ユーロ(4.8億円)で3年契約を締結。その後、契約を更新したが、中国リーグが外国人選手の給与を制限するようになったため、年俸は150万ユーロ(2.4億円)に半減したとのこと。
中国は6月の最終予選残り2試合で、インドネシア、バーレーンと対戦する。