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古いスニーカーが体を痛める原因に!米医師が解説する「ウォーキングシューズを買い替えるタイミング」

  • 2025.4.6

良質なウォーキングシューズは安くない。だから、いまのシューズをできるだけ長く使いたいと思うのは当たり前。でも、専門家の話では、ある程度のところで買い替えないと、ケガのリスクが高くなったり、シューズが悪天候に耐えられなくなったりする。

「一般的に、ウォーキングやランニング用のシューズは500~800kmごとに買い替えるべきと言われています」と話すのは、米ニューヨーク・プレスビテリアン病院系列コロンビア大学アービング医療センターの整形外科医でスポーツ医のローレン・ハノン・レドラー医学博士。「単純に計算すると、アクティブな人は年に2回靴を買い替えることになりますが、実際それほど頻繁に買い替えている人は少ないでしょう」

500~800kmは買い替えの目安になるけれど、あなたにとって適切なタイミングは、さまざまな要素で変わる。例えばシューズのメーカーや、あなたが普段歩く場所。私のように、いまのシューズで歩いた距離が分からないという人もいるはず。でも、買い替えのタイミングを教えてくれるサインは、距離以外にもたくさんあるから大丈夫。

買い替え時期のサインとは?

米ニューヨーク・プレスビテリアン病院系列ハドソンバレー病院およびコロンビア大学アービング医療センターの整形外科医、ニコール・ベルキン医学博士は、500~800kmを目安としつつも、それだけでは不十分と言う。

・靴底の溝が擦り減っている

・タコや水ぶくれができる

・クッションがペタンコになっている

・歩いたあとに足首、ヒザ、股関節、腰が痛くなる

・歩き方の癖でシューズの一部が特に摩耗している

シューズの買い替え時期を知る一番の方法は、履き心地に注意を払うこと。例として、足にタコや水ぶくれができるようになったら、そのシューズは恐らく寿命。古いシューズは足以外にも悪い影響を及ぼしかねない。ベルキン医師によると、いつも通り歩いているだけなのに、足首やヒザ、股関節や腰が痛くなるのは、シューズのサポート力が低下していることを示すサイン。自分の目でシューズを細かくチェックするのも忘れずに。ベルキン医師いわく、底の溝が擦り減っていたり、クッションがペタンコになったりしているのも、買い替えどきであることを知らせるサイン。

また、さまざまな要因でシューズの買い替え時期が早まったり遅くなったりすることも覚えておいて。ベルキン医師によると、シューズの寿命を左右する最大の要因は耐久性。シューズの中には、すぐに溝が擦り減って数ヶ月しか履けないようなものもあるので、各部位の状態を頻繁にチェックしよう。

歩く場所や歩き方もシューズの買い替え頻度に影響を与える。ベルキン医師いわく、熱いアスファルトは靴底を早く擦り減らせるし、ランニングマシンの表面はもはや紙やすり。その一方で室内陸上競技場は、たぶん最もシューズにやさしい場所と言える。

シューズの傷みにも注目を

歩き方に関して言うと、最初に地面に着く部分は一番早く摩耗する。「シューズの傷み方は、足が回内している(内側に倒れている)か、回外している(外側に倒れている)か、ヒザが外反しているか、左右の足首の柔軟性に差があるかによって大きく変わります」とベルキン医師。歩き方に癖があるせいでシューズの一部が他の部分より早く傷み、通常より頻繁にシューズを買い替えなければならないことも。

つまり、シューズの買い替え時期は、シューズの傷み具合を自分の目で確認し、ちょっと外を歩いたときの履き心地と体の感覚を考慮して決めるべき。耐久性の低いシューズは500kmを待たずに替える必要があるかもしれないし、高いシューズは1000kmを超えてもまだ安定感があるかもしれない。

 

ウォーキングシューズを長持ちさせるには?

質の高いウォーキングシューズを買うのなら、いっそのことウォーキング専用にするといい。そうすれば、使用頻度が減るので寿命が延びるだけでなく、ウォーキングに最適な状態も維持できる。でも、それが全員にとって現実的とは限らないし、ベルキン医師も「みんながみんなウォーキング専用のシューズを買う必要はないと思います」と話している。

また、シューズを履く環境に配慮して、悪天候のときは使わないようにするのも名案。ベルキン医師によれば、歩くのが困難な地形や過酷な天候のもとで履くと、シューズのアッパーが傷んで伸びてしまうことがある。

長持ちさせる洗い方は?

もちろん、シューズの洗い方にも気を付けて。「洗濯機で丸洗いできる場合もありますが、それでシューズが早く痛むこともあります」とベルキン医師。洗濯機の中で極端な温度にさらされると、シューズの構造やフィット感が変わってしまうことがあるので、洗濯機よりも冷水で手洗い、乾燥機よりも自然乾燥と覚えておこう。

このように、大切なシューズの寿命は履き方や扱い方に気を配ることで延ばせるけれど、ときどき新しい一足に投資するのは全然悪いことじゃない。「新しいシューズを買うのは、けっこう楽しかったりしますからね」とベルキン医師。その通り、その通り。

※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Olivia Luppino Translation: Ai Igamoto

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