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【体験レポ】2025年に行くべき最強神社!? 八方除けの守護神と呼ばれる「寒川神社」へ行ってみた

  • 2025.4.7

ここ1年以上感じていたのですが、なんか冴えない。仕事もプライベートも楽しいことは楽しいんです。でもなんか冴えないんです。で、このモヤモヤをどうにかしたいと思っていたところ、YouTubeでとある番組が目に入りました。それは「2025年に絶対に行くべき、すべての災いを取り除く最強の神社」的なタイトルで、寒川神社のアレコレを紹介する内容。これまでオススメにも上がったことない初めて見る番組だし、これは呼ばれているのかも! ということで、季節外れの雪が降った3月に、神奈川県高座郡にある寒川神社に行ってまいりました!
 
そしたらですよ、行く前から不思議なことが起きたり、ご祈祷中になんだか涙ぐんでしまったり、とにかくいろいろなことがあったんですよね。というわけで、寒川神社の歴史からかつて禁足地だった場所への潜入、さらにはオススメのおみやげまで、詳しくレポートします!

立派な神門がお出迎え

寒川神社は全ての災いを取り除ける全国唯一の神社です!

全国唯一の八方除けの聖地であり、全ての災いを取り除けるといわれている寒川神社。いろいろ調べてみると、参拝した後に「人生が好転した」「人生が変わった」など、さすが八方除けの守護神ともいえる口コミを多く見かけました。そして歴史をたどってみると、「最強神社」と呼ばれる所以もわかったんです。
 
創始された年代ははっきりわかっていないようですが、1500年以上の歴史を有するといわれている寒川神社。源頼朝や北条義時、武田信玄といった権力者たちも熱い信仰を寄せていたそうで、神嶽山神苑にある方徳史料館には奉納の品が保管されています。
 
ご祭神は寒川比古命(さむかわひこのみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)と伝えられていますが、実はこの神様、日本書記や古事に登場しない謎多き神様らしいんです。神皇紀(富士古文書)には、日本神話に登場する月を司どる神である月読尊(つくよみのみこと)の長男が寒川比古命と残されているそう。また、農耕や酒造りなどの大陸の技術を伝えた秦氏と徐福がご祭神という説、五穀豊穣などのご神徳がある国狭槌尊(くにさつちのみこと)がご祭神という説もあるとか。

寒川神社の象徴でもある渾天儀

寒川神社は古代から天文学と縁の深い神社で、拝殿の右側にはレプリカの渾天儀があります。天体の位置や星を観測する器具で、かつては占星術などに使われていたそう。それが高じて陰陽道とつながり、八方除けの神社へと変遷を遂げたといわれています。ちなみに江戸時代までは神主の中に陰陽師を兼任する人も多かったとか。
 
また、神社がある場所もすごくて、江戸(東京)から見るとちょうど南西の方角に位置しています。陰陽道において南西は裏鬼門と呼ばれ、邪気が入りやすい方角。なのに南西を向いているのは、裏鬼門からの邪気を受けてめて、江戸を守っていたともいわれているんです。
 
で、なぜ寒川神社がこれほど重要な役割を担っていたかというと、レイライン(遺跡や神社寺院などが意図的に一直線上に並ぶように配置されること)が交差する神社だから。千葉県の玉前神社から島根県の出雲大社までを直線でつないだときに、そのレイライン上には寒川神社だけでなく、富士山や伊吹山などもあるんです。ちなみにレイライン上にある場所は、世界屈指のパワースポットといわれ、かなり強いエネルギーがあるんだとか。さらに春分の日と秋分の日は太陽が真上を通ることから、寒川神社のレイラインは「御来光道」とも呼ばれています。
 
ここまで歴史から都市伝説まで、あらゆる方向から寒川神社を掘り下げてきましたが、いかがでしたか? 筆者は、知れば知るほど寒川神社への興味が高まっていきました。というわけで、次のページでは実際にお詣りにいった感想をレポートしていきます。

寒川神社でいただいた周辺の地図には、ちゃんと鳥居の場所も記してありました

寒川神社は電車で行くのがオススメ! 一の鳥居と二の鳥居もくぐってお詣りしよう

寒川神社までの行き方をGoogle mapで調べていたら、「相模原線の寒川駅から徒歩」って出るんですよね。となると「近いのかな」って思うじゃないですか。なのに徒歩22分と表示されていて。やっぱ最強神社ってアクセスが悪いところにあるのね♡ と思いながらも、念のため寒川駅からの行き方を調べてみたんです。そしたら駅からバスが出ていました。
 
「なんでGoogleMapは歩かせようとするんだろう」ってさらに調べてみたら、謎が解けました。なんと寒川神社にある鳥居は三の鳥居で、一の鳥居と二の鳥居はその前にあったんです。GoogleMapに表示されたルートは一の鳥居などを通る道順じゃなかったので単なる偶然ですが、寒川駅から徒歩と表示されなかったら確実にバスで、一の鳥居と二の鳥居をスキップしていたはず。そう考えると、寒川神社が、正しい道順をGoogleMapを通して教えてくれたのかも! とも思えました。
 
すごく寒い日だったので、寒川神社まで歩くのは大変でした。でも、一の鳥居からきちんとご挨拶ができたので、結果的にはすごくよかったです。もちろん駐車場も完備しているので、車で行っても構いません。でも、寒川神社まで電車で行ったら、ぜひ一の鳥居と二の鳥居をくぐってお詣りするのがオススメです。

こちらが一の鳥居。すごく立派で、この先の参道の雰囲気も素敵でした!

続いて二の鳥居。実は鳥居の存在を忘れていて、はじめはGoogleMap通りに向かっていました。が、10分ほど歩いて横を見たらこの鳥居があり、慌てて一の鳥居に引き返しました(笑)

最後に三の鳥居。派手さはないけど、すごくクラシックで筆者好みの鳥居です♡

かわいらしいイラストの案内図が、とってもわかりやすかったです!

いざ神様を祀る拝殿へ。久しぶりのご祈祷に感動!

今回の一番の目的は、32歳の前厄以降にやってこなかったご祈祷を受けるため。とくに節目の年でもないのですが、なぜか寒川神社では絶対に受けたかったんですよね。毎年のようにお詣りしていた熊野本宮大社では、一度もご祈祷を受けようと思ったこともないのに、不思議ですよね。
 
というわけで真っ先に客殿に向かったのですが、そこでひとつ疑問が。拝殿で参拝してからご祈祷を受けたほうがいいのか、ということ。神社の方に聞いてみたら、ご祈祷はもっと近くでご挨拶だできから必要ないですよ、と当たり前のことをいわれました。私、ご祈祷のこと知らなすぎ(笑)。で、お願いできることを2つ選べるとのことで、ひとつは寒川神社らしい「八方除け」を選びました。ちなみにご祈祷の受付時間は、午前8時から午後5時までの年中無休(お正月期間は受付開始時間が早くなるそう)。ご祈願料は3,000円からですが、初めての方は5,000円以上が一般的とか。
 
というわけで、すべてを済ませて2階の待合室へ。そちらでは、すでに50人くらいの方たちが待機していました。年間約30万件のご祈祷を執り行い、日本一の御祈祷数を誇るそうなので、悪天候ながらもこの混雑っぷりは納得。15分くらい待っていると、自分のセクションの番号が呼ばれて1階で白衣を着てから、いざ本殿へ。

ご祈祷の受付は客殿にあります

いざご神祭を前にするとなかなかの迫力で、普段猫背の筆者もさすがに背筋がピンと伸びました。そしてなんだか涙が流れそうになったんです。どうしてか自分でもわからないのですが、たぶん「やっと、この前に来れた」というような安堵の気持ちから、涙が流れそうになった気がします。もしかすると霊感が強いのか? いろいろ感じやすいタイプ、というのもあるかもしれません。
 
儀式は神職の太鼓でスタート。30人ほどご祈祷を受けていたのですが、祝詞(のりと)がはじまるとより一層厳かな雰囲気に。自分の名前や住所、祈願の内容を無事に読み上げられ、儀式は約30分で終了。その後に神職から玉串(たまぐし)を受け取り、神前にお供えをしてお礼と感謝を伝えました。ここまでの一連の流れがとても神々しく、改めてご祈祷できて本当によかったです。

授与品として、記名板剣神札・八方札(九体)などをいただきました

神嶽山神苑の入り口がこちら。風情があって素敵ですが、一歩足を踏み入れると世界が変わります

寒川神社のパワーはご本殿の裏にもアリ。 ご祈祷を受けた者だけが行くことができる神嶽山神苑へ

実はもうひとつ、ご祈祷を受けた目的があります。それが2009年まで禁足地として、足を踏み入れることができなかった神嶽山神苑(かんたけやましんえん)です。ここはご祈祷を受けた参拝者のみの入苑が許されるようになった神域で、ぜひとも伺いたかったんです。ちなみに入苑券はご祈祷の受付でいただくので、なくさないようにしましょう!
 
まずは手水舎で手を清めたら、すぐ隣にある難波の小池へ。ここは古来より御本殿の真裏に位置し、寒川神社の起源に深く関わりのある神聖な泉として伝えられています。さらにご神体として崇めていたのではないかともいわれ、心身を浄化したり邪気を祓うことができるとか。1月2日の追儺祭では、池の水を竹筒に汲んで神前に供えた後に境内に撒き、一切の邪気を祓うんだそうです。また、難波の小池は今もなお立ち入りが許されておらず、撮影も禁止でした。

八氣の泉は手水鉢と同じく、旧三の鳥居の基礎石から湧水が出ているそう

神嶽山を通して大明神を裏から拝むことができる裏参拝所で手を合わせ、池泉回遊式の日本庭園へ。陰陽の関係を現してあたりには八方除けの精氣が漂う八氣の泉(はっきのいずみ)に加え、個人的には武田信玄が奉納した兜などが展示されている方徳資料館も見どころ。写真は掲載できませんが、寒川神社の歴史なども知ることができ、なんだかんだ1時間以上滞在しちゃいました。
 
体が冷えて小腹も空いていたので、茶室「和楽亭」でひと休み。運よく窓際の席に座れたのですが、神楽や雅楽が行われる石舞台などが見える絶景を楽しむことができました。あと、お抹茶も季節のお菓子もとても美味しかったです! そして受付に戻った際に、御神水を入れるボトルを発見! 難波の小池で湧き出ている御神水とのことなので、せっかくなのでいただくことに。
 
寒川神社にお詣りに行って、神嶽山神苑に寄らないのはもったいないと思うほど、本当に素敵な場所でした。入苑の期間は3月上旬から12月13日まで、時間は午前9時から午後4時。さらに毎週月曜は休苑(祝祭日は開苑)になるそうです。

お菓子は金沢の和菓子店「落雁 諸江屋」でつくられた神社オリジナル。拝服料は500円〜で、季節のお菓子は月に2回変わるそう

300円を納めて、御神水用のボトルをいただきました

寒川神社のおみやげに八福餅を購入。12個入り¥1,260

モチモチのお餅とほどよい甘さのあんこが絶品! 寒川神社のおみやげには八福餅がオススメ

今回はご祈祷を受けてお札などをいただいたので、おみやげはいらないかなと思いましたが、八福餅は素通りできませんでした。しかも寒川神社に月に1回奉納される品でもあり、八方除けにちなんで八角形に作られているとくれば、買わないわけにはいきません。
 
お店の方に「やわらかいお餅なので平行に持って帰ってくださいね」といわれたので、それはそれは慎重に持って帰りました(笑)。で、開けてみると、あんこをまとった美しいお餅たちがお目見え。早速食べてみましたが、お餅がとにかくモチモチでめっちゃ好み♡ こしあんも甘すぎずなめらかな舌触りで、一気に3つも食べてしまいました。今の時期の賞味期限は、製造から3日だったので1箱しか買いませんでしたが、もう少し長かったらもっと買いたかったかも。そのくらい美味しかったんです。寒川神社にお詣りにいった際には、マストで購入したいですね。

甘さ控えめでお餅もモチモチで、あっという間に食べ終わっちゃいました(笑)

寒川神社を調べていると、「呼ばれるように神社を訪れた」「気づいたら足が向いていた」など、不思議な体験談をよく目にしたのですが、筆者もそうだったのかも。YouTubeのオススメに突然現れ、なぜか3月中に行かなきゃ、と思っていましたから。しかも選んだのは、季節外れの雪が降った日。いろいろと世知辛い世の中ですが、八方除けの守護神である寒川神社、伺ってみてはいかがでしょう。心もすっきりしますよ!

DATA
住所/神奈川県高座郡寒川町宮山3916
電話番号/0467-75-0004
参拝時間/8:00〜日没
 

text:KYOKO CHIKAMA

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