ホテル【メルキュール東京日比谷】が初めて歌舞伎とコラボ。「歌舞伎と桜のアフタヌーンティー」を2025年5月31日(土)まで提供しています。桜の季節に合わせ、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』の主人公の1人をモチーフにしたスイーツや、本格フレンチを味わえるセイボリーなど、見ても食べても楽しめるアフタヌーンティーです。
歌舞伎の演目『義経千本桜』をイメージしたアフタヌーンティー
映画や舞台、歌舞伎など、劇場文化の聖地と言われる日比谷や銀座。フランスを拠点に置くアコーが展開する「メルキュール東京日比谷」は、“劇場の舞台美術(Stage Art)” をデザインコンセプトにするホテルです。
▲ホテルのフレンチレストラン・カフェ&バー「 La Scène(ラ・セヌ)」<画像提供:メルキュール東京日比谷>
La Scène とは、映画やドラマなどの “シーン” という意味のフランス語。レストランを利用するゲストの、人生というドラマの中で大切な「シーン」になることを願って名付けられました。
▲アフタヌーンティーのメニューには歌舞伎や『義経千本桜』の説明も
「歌舞伎と桜のアフタヌーンティー」は、『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』と並び、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』がモチーフです。兄源頼朝に都から追われた義経の物語を中心に、狐の源九郎が、“初音の鼓(つづみ)” の皮にされた親狐を慕い、義経の家来佐藤忠信に化けて、鼓を持つ義経の愛妾・静御前を助け、共に旅をする様子が描かれます。
歌舞伎をテーマに桜のスイーツをそろえます
ティースタンドには狐をモチーフにした「源九郎狐甘酒のチーズケーキ」や隈取を添えたテリーヌのほかに、桜色のスイーツなどをそろえます。ハートの形をしたフランボワーズのボンボンショコラや、皇居の森を飛ぶ蜜蜂から採取した皇居蜂蜜が使われる焼き立てのフィナンシェなど、多彩な味わいをそろえています。
▲スイーツは味わい豊か
『義経千本桜』に登場する狐の姿をしたレアチーズケーキ。アルコール未使用の麹甘酒を使い、中に甘酸っぱいフランボワーズのジュレを忍ばせた可愛らしいケーキです。
▲「源九郎狐甘酒のチーズケーキ」ⒸSHOCHIKU
濃厚な抹茶風味のオペラに桜フレーバーのクリームが繊細に飾られた、フォトジェニックで華やかなひと品。春を感じる甘さ控え目のケーキです。
▲「抹茶オペラ 桜のクリーム」
3色のスイーツは、チョコレートと抹茶のテリーヌ、アプリコットのパートドフリュイが加わります。ホワイトチョコレートに描かれているのは、源九郎狐が化けた武将・佐藤忠信の勇壮な「隈取」です。
▲「チョコレートテリーヌ アプリコットのパートドフリュイ 抹茶テリーヌ」ⒸSHOCHIKU
ドーム型の桜のムースにはいちごのピュレと桜フレーバーを使い、可憐なエディブルフラワーをトッピング。中にグリオットチェリーのジュレが入った甘酸っぱい味わいです。マカロンはバニラクリームにチェリーのパートドフリュイがサンドされ、桜の花の形をしたチョコレートが添えられます。
▲「苺と桜のムース」と「マカロン バニラチェリー」
苺の果肉をたっぷりとのせたパフェを思わせるブランマンジェは、酸味のあるグリオットチェリーとバニラの風味のトンカ豆を使い、苺やチェリーの甘酸っぱさや、素材それぞれの食感の違いを楽しめます。
▲「グリオットチェリーのジュレ トンカ豆のブランマンジェ」
ラテアートが隈取柄になっているカフェラテは、アフタヌーンティーに1人1杯ついています。
▲隈取ラテ ⒸSHOCHIKU
ドリンクは他に、コーヒーや紅茶、フレーバーティーなど13種類をラインアップ。90分のフリーフローになっています。
セイボリーは本格フレンチ
フランス料理の現代的な手法で作られたセイボリーは、見ても食べても楽しめますが、素材の組み合わせも意外性たっぷり。朝食やランチ、ディナーが評判のレストランだけあって、心して味わいたい美食系セイボリーです。
鯛のマリネには、花束を思わせる菜の花が金柑の上にのり、白ワインヴィネガーのジュレをかぶせます。さらにポークリエットや胡麻味噌ペーストで味をつけた塩麴風味鶏肉のトルティーヤなど、和の味わいをひそませた本格フレンチを楽しめます。
▲しっかりと味わっておきたいセイボリー
キッシュにたっぷり盛られた桜海老の香ばしい香りが春の訪れを告げています。存在感のある九条ネギの味や松の実の食感もアクセント。薄くスライスしたズッキーニでロールしたのは、鱈をペースト状にした南フランスの料理 “グランダード”。一口サイズのセイボリーは、どれも味付けの妙を楽しめます。
▲「キッシュ 桜海老 九条ネギ 松の実」と「鱈ブランダード ズッキーニ オリーブ 香草」
劇場空間をテーマにしたホテル「メルキュール東京日比谷」ならではの、歌舞伎とコラボしたアフタヌーンティー。歌舞伎役者を取り上げた江戸時代の版元・蔦屋重三郎を描いたNHK大河ドラマ『べらぼう』が評価され、今注目の江戸文化を「歌舞伎と桜のアフタヌーンティー」で感じてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:メルキュール東京日比谷 https://www.mercure-tokyo-hibiya.com/> ※「歌舞伎」は松竹株式会社の登録商標です。このアフタヌーンティーは松竹株式会社による図案提供・監修を受けています