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食材に含まれる「鉄分」が、この40年で大幅に減ってるって知ってた?

  • 2025.4.5
肉・卵・大豆に含まれる鉄が減少している takeuchi masato/PIXTA(ピクスタ)

世界でもダントツ!日本女性の4~5人に1人は「鉄不足」状態

力が出ない、疲れやすい、朝起きられない、イライラする…。日常で感じるちょっとした不調の原因は、実は「鉄不足」にあるかもしれません。

鉄不足とは、酸素を運ぶ赤血球が作られにくくなり、体内が酸欠状態にあるということ。世界では国を挙げて対策をするほど深刻な問題なのですが、なんと日本女性は突出して鉄不足な状態であることがわかっているそう。

鉄不足の改善で元気になった女性を多くみて来た、予防医療コンサルタントの細川モモさんが、鉄分貯金の大切さを解説してくれます。

※本記事は細川 モモ (著)、村野 直子(監修)の書籍『疲れと不調にサヨナラ! 体と心をラクにする 鉄分貯金』から一部抜粋・編集しました。

食材に含まれる鉄が約20年間で大幅に減少!

昨今、野菜に含まれる栄養価が下がっていると聞いたことはありませんか? じつは野菜だけでなく、たんぱく質中の鉄の含有量の低下が食品標準成分表を見ると比較できます。2005年と現在とでは、主に肉・卵・大豆に含まれる鉄が減少しているのです。

これは日本のみならず、アメリカでも同じ状況で、ほとんどの食品が1999年に比べて2015年のほうが鉄濃度が低いという論文が発表されています。

ということは、今までと同じように食事をしていても、気づかぬうちに鉄の摂取量は減っているという事態に陥っていたのです。このような要因も影響しているのか、下のグラフでは、ここ40年くらいの間に鉄の摂取量が大幅に減少していることがわかります。これでは貧血大国となっても不思議はありません。

鉄の摂取量もこの40年で大幅に低下 (C)細川モモ、村野直子/KADOKAWA

著者/細川モモ(ほそかわ もも)

一般社団法人ラブテリ代表理事。医師・助産師・管理栄養士・博士などの専門家から成る母子健康推進を活動目的としたプロジェクトチーム「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足させ、現在まで貧血調査含めて述べ7,000名の女性の健康調査を行っている。

監修:村野直子(むらの なおこ)

「むらのクリニック」副院長。医学博士・消化器内科医。消化器内視鏡専門医・指導医。内科認定医。埼玉医科大学卒業後、大阪医科大学などの勤務を経て2011年より現職。

著=細川 モモ 、監修=村野 直子/『疲れと不調にサヨナラ! 体と心をラクにする 鉄分貯金』

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