ネイティブの気持ちと一緒にフレーズを学ぶ、今までにない韓国語学習!
翻訳アプリで訳してみてもどこか違和感が…。教科書通りに訳しても何かがおかしい…。それは、ネイティブの真意や慣習、文化的背景を十分に理解できていないからかもしれません。
SNS総フォロワー数100万人超えを誇るBANGTAN LAB管理人のヨンファさんは、日本生まれ、韓国在住23年目。韓流ブームの最前線で、数々の韓流イベントの通訳、日韓企業の通訳翻訳などを経験してきました。
本記事では、ヨンファさんによる、ネイティブの気持ちを知り、より深くコミュニケーションを取るための実践的なヒントを紹介。 留学や推し活をはじめ、さまざまなシーンで役立つ、韓国語を学ぶすべての人にとって大切なニュアンスが学べます。
※本記事はコ・ヨンファ(著)、ハン・ソヘ(監修)の書籍『大切な人と気持ちがつながる韓国語』から一部抜粋・編集しました。
韓国流!誕生日にまつわる特別な文化
韓国の誕生日文化には日本と違うユニークな風習がたくさんあります!ここでは、そんな韓国流の誕生日にまつわる文化についてご紹介します。
■한국나 이(ハングン ナイ)から満年齢へ
韓国では、かつて「한국 나이」や「세는나이(セヌン ナイ)」(数え年)と呼ばれる独特の年齢の数え方が使われていました。これは、生まれた瞬間を1歳とし、毎年1月1日に一斉に1歳加算する方式です。日常生活では広く使われていましたが、2023年からは法律や公式文書で「만나이(マン ナイ)」(満年齢)が採用されました。
現在、公式の場では満年齢が使われていますが、日常では依然として「한국 나이」が親しまれていることもあります。韓国での年齢としては、馴染み深い文化の一つなのです。
■誕生日の定番「미역국(ミヨックク)」(ワカメスープ)
韓国の誕生日といえば、欠かせないのが「미역국」です。母親が出産後の体力回復のために食べていたことに由来し、誕生日にこれを食べることで「産んでくれてありがとう」という感謝の気持ちを表します。さらに、家族の健康を願う意味も込められています。
誕生日のお友達がいたらぜひ、
と聞いてみてください。
■韓国の今どき誕生日プレゼント
最近の韓国では、両親への「생일선물(センイルソンムル)」(誕生日プレゼント)として現金をアレンジしたプレゼントが流行しています。例えば、「머니케이크(モニケイク)」(マネーケーキ)や「머니플라워(モニプルラウォ)」(マネーフラワー)と呼ばれるギフトが人気。ケーキや花束、フラワーボックスに現金を美しく飾るスタイルで、両親や特別な人へのプレゼントとして注目されています。
また友達や知人へのプレゼントにはメッセージアプリ「카카오톡(カカオトク)」(カカオトーク)のギフト機能も人気。ケーキはもちろん、カフェのドリンククーポンや商品券を簡単に贈ることができ、なかなか会えない人や遠方の相手にも重宝されています。
■アイドルの誕生日は大イベント!?
最近の韓国では、アイドルの誕生日がファンにとって一大イベントになっています。数カ月前から準備を進め、誕生日当日には地下鉄の駅やバス停、建物に特大広告を掲げたり、記念グッズを作成したりします。
誕生日当日には、カフェやショップがそのアイドルの写真や特別メニューで彩られたり、街全体がそのアイドル一色に染まることもあります。推しの誕生日に韓国を訪れれば、一緒にお祝いする感動的な体験ができるかもしれません。
アイドル自身もSNSやライブ配信を通じてファンと時間を共有したり、誕生日を記念して寄付を行ったりするなど、ファンとの絆を深める大切な文化となっています。
また、ファンがアーティストの名前で寄付活動を行ったり、アーティストが誕生日に合わせて寄付することも増えており、誕生日が社会貢献につながっていることも!
ヨンファMEMO
韓国の居酒屋や飲食店では、ほとんどの場合、誕生日ケーキの持ち込みが可能です。そのため、隣のテーブルでケーキを囲んでお祝いするお客さんのグループをよく見かけます。「Happy Birthday to You」の歌を歌うときには、他のお客さんも一緒に合唱したりします! また、ケーキを他のテーブルのお客さんに分けて振る舞うこともあり、みんなで盛り上がることも珍しくありません。
・本記事に登場する主な単語は、日本語訳を付け加えながら、できるだけハングル表記にしています。同様に、映画やドラマ、曲のタイトルも、韓国語タイトルを掲載し、邦題を補足しています。これを機に、ぜひハングル表記も覚えてみてください。
・発音表記は、連音・鼻音化などの発音ルールに則っていますが、あくまでも目安としてご活用ください。
・本記事は、2025年1月現在の情報です。
著=コ・ヨンファ、ハン・ソヘ/『大切な人と気持ちがつながる韓国語』