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元焼き鳥店主人・笠原さんの【鶏の扱いは俺に任せろ!】1つの到達点なレシピ「究極の親子丼」に挑戦!

  • 2025.4.5

かつ丼や豚丼、海鮮丼や天丼と丼ものはけっこうありますが、比較的安価なのに満足度の高い丼物が親子丼です。とはいえちゃんとおいしく作ろうと思うと味や火加減がけっこう難しいのも親子丼なのですが…。元は焼き鳥店さんを経営していた笠原シェフがYouTubeでイチオシの親子丼の作り方を紹介していましたので、さっそく作ってみました!




「正月屋吉兆」で 9年間修業後、2004年に恵比寿に自身の店「賛否両論」を開店した笠原将弘さん。東京・恵比寿にある日本料理店「賛否両論」のオーナー兼料理人。YouTubeチャンネル『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』では、料理人歴30年以上の笠原さんが、これまでに培った料理の知識やテクニックを、惜しげもなく紹介しています。

笠原シェフの「究極の親子丼」の材料と作り方

【材料】※2人分
鶏もも肉…200g
長ねぎ…1/2本
三つ葉…4本
卵…4個
刻みのり…少々
ご飯…適量
砂糖…小さじ1
しょうゆ…小さじ2(揉み込み用)
だし…200ml
みりん…100ml
しょうゆ…50ml



長ねぎは斜め薄切りにしておきます。
三つ葉は葉と軸に分け、軸は細かい小口切りにしておきます。
鶏もも肉は一口大の削ぎ切りにしておきます。
卵は1人分2個で、軽く溶きほぐしておきます。
ボウルにだし、みりん、しょうゆを合わせて煮汁を作っておきます。

【作り方】※調理時間:15分
1. ボウルに鶏肉、砂糖、しょうゆを入れ、もみ込みます。



2. 丼にご飯を盛り、刻みのりを敷いておきます。



3. フライパンに事前に作っておいた煮汁(だし、みりん、しょうゆ)と鶏もも肉、長ねぎ、三つ葉の葉をそれぞれ半量ずつ入れて中火にかけ、鶏もも肉に火が通るまで煮ます。



4. 卵1個分を中心から外側に回し入れ、やさしく外側から内側に移動させながら弱火と中火の間で火を入れます。



5. 程よく固まったらさらに卵1個分を同じように回し入れ、やさしく外側から内側に移動させながら半熟に火を入れます。


6. 丼のご飯の上に乗せ、三つ葉の小口切りを散らして出来上がりです。



適度に茶色と黄色が混ざった見た目は確かにおいしそうで、口に運ぶとだしの甘みと鶏肉の旨味、そこに卵の味が組み合わさっていて紛れもなくおいしい親子丼が出来上がっていました。とてもシンプルな具材だけなのに砂糖としょうゆをもみ込んだ鶏肉がとにかくおいしく、それを適度に柔らかい卵が包み込むことで馴染みがありながらもいつもと違う親子丼が味わえました。玉ねぎを使うレシピもありますが、この煮汁には長ねぎの甘さの方が合っている気がします。また、いつもは飾り程度に乗っている三つ葉ですが、小口切りにした軸を散らしていることで新しい食感が楽しめました。確かに三つ葉を買うと長い軸がついていますので、これを使わない手はないですね。さすが笠原シェフです。

丼物の中でも庶民的な感じの強い親子丼ですが、その起源ははっきりとは分かっていません。ご飯の上に味付けした具を乗せて食べるというものは古くは室町時代にもありましたが、庶民の間に広まったのは江戸時代のうな丼だったという説もあります。牛丼や親子丼はそれ以降の明治、大正、昭和に誕生したというのですから、案外新しいものだというのには驚きです。

親子丼で一番のポイントは、何といっても卵です。トロトロの卵の食感が苦手だという人もいますが、卵の状態で口当たりも変わりますしそのおいしさも左右されます。親子丼に限った話ではありませんが、熱い汁の中に卵を入れると固まるのが早いため、柔らかさをコントロールするのが難しくなります。このレシピのようにいったん温度を落として半熟状態をキープするというやり方は、とても理に適ってると思います。本当に職人技満載の親子丼なんだなと感心しました。

未体験の親子丼が味わえますので、ぜひ作ってみてください!

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