Text by 井上大輔(編集部)
これまで多くの日本人選手がプレーしてきたドイツ1部のブンデスリーガ。
先月末、ブンデス公式が「ブンデスリーガ史上最高の0円選手ベストイレブン」を発表した。そこには元日本代表のキャプテンである長谷部誠も堂々と名を連ねている。
「ミスター長寿。ミスターユーティリティ。
日本人DF・MFの長谷部誠がブンデスリーガのヴォルフスブルクにやってきたのは2008年1月のことだった。フリーで移籍してきた長谷部は、すぐにフェリックス・マガト監督の中盤に定着し、2008-09シーズンのヴォルフスブルクのブンデス優勝に大きく貢献した。
ヴォルフスブルクでの5年間で150試合以上に出場した後、2013年にニュルンベルクに移籍したが、そこには1年しかとどまらず、2014年に30歳でフランクフルトへ加入。極東に帰国する前にキャリア終盤を過ごすだけと多くの人は思った。
彼がさらに10年間も滞在し、ちょうど40歳4か月までプレーし、その過程で史上5番目の最年長フィールドプレーヤーになるとは誰も予想できなかっただろう。
フランクフルトでは2017年にドイツカップ優勝、2022年にUEFAヨーロッパリーグ優勝を達成。2024年に引退する前に渡り歩いたブンデスリーガの3クラブではほぼ移籍金が発生しなかった」
長谷部が在籍したクラブは浦和レッズ、ヴォルフスブルク、ニュルンベルク、フランクフルトの4つ。このうち、移籍金が発生したのはヴォルフスブルクからニュルンベルクに移籍した際だけ。
クラブのレジェンドにもなったフランクフルトには30歳の時にフリーで加入すると、ブンデスリーガ史上2番目に出場数の多い外国人選手にもなった(ロベルト・レヴァンドフスキと同率)。
なお、ほかの10人はGKロマン・ヴァイデンフェラー、DFスティーヴ・チェルンドロ、フランツ・ベッケンバウアー、ナウド、グリマルド、MFローター・マテウス、レオン・ゴレツカ、FWレヴァンドフスキ、ランダル・コロムアニ、オマール・マルムシュ。