1. トップ
  2. 好きな作品の制作会社に入社…初めて観たアニメを追いかける主人公の成長物語に「心が揺れた」の声【漫画】

好きな作品の制作会社に入社…初めて観たアニメを追いかける主人公の成長物語に「心が揺れた」の声【漫画】

  • 2025.4.5
きっとアニメは誰かの支えになっているはず 画像提供/ブルーザキヤマさん

【漫画】「挑戦する気持ちを思い出した」好きなアニメの制作会社に入る主人公の物語に感動の声続出

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、SNSに創作漫画を公開するブルーザキヤマさんの『「カニのカプチーノ」を求めて』をご紹介しよう。

同作は、成績優秀な男子高校生が初めてアニメにハマっていく様子が描かれた作品。以前X(旧Twitter)にポストされると、5000を超える「いいね」が寄せられている。そこで作者のブルーザキヤマさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

たまたま視聴したアニメにハマって人生が激変?

画像提供/ブルーザキヤマさん

文武両道の男子高校生「藤田アキラ」は、絵を描くことだけが苦手だった。ある日、アキラは、たまたま深夜アニメの「カニのカプチーノ」を視聴すると、人生で初めてアニメ作品のファンになってしまう。山の中の高校の美術部女子がのんびり過ごす日常アニメで、アキラは主人公「アイ」の魅力に引き込まれるのであった。

その後、アキラは最終話まで見届けたものの、十分な伏線回収はされず、さらに第2期制作の発表もなし。続編の発表を何年も待ち続けるも音沙汰なしで、監督のインタビューを読んだり、公式アカウントのSNSにDMを送ったりしたが、新たな情報は得られなかった。

そして、大学3年生になったある日、アキラは「監督に直接会う」と心に誓い、猛烈な努力のすえ「カニのカプチーノ」の制作会社に入社することになり…。

アキラの真っすぐな“カニカプ愛”に、読者からは「挑戦する気持ちを思い出した」「普通に感動した」など好評の声が上がっていた。

「何となく可愛いけど変な組み合わせの言葉」で思いついた「カニのカプチーノ」

画像提供/ブルーザキヤマさん

――『「カニのカプチーノ」を求めて』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

マンガのオンラインスクールを受講して、「マニア」というお題が出された時に描き始めました。最初は冒頭8ページだけを描く課題だったので、内容は深く考えずに「何となく可愛いけど変な組み合わせの言葉」で「カニのカプチーノ(略してカニカプ)」というタイトルを思いつきました。マンガの冒頭を描く課題は8回ありましたが、その中から1つ選んで最後まで描くことになり、アニメを題材にしていることや、謎を解明するエピソードであるカニカプが一番面白そうだなと思って、完結まで描きました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

「続きが気になる」「結末が知りたい」と思ってどんどん読み進めてもらえるようなお話づくりを心掛けてみました。主人公のアキラと一緒に考えて旅をするような気持ちで読んでいただければと思います。アキラが「カニのカプチーノ」の意味を探す旅から帰った後、会社でもうひとエピソードあるので、この先の未来も想像していただけたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

まずは、アキラの「なるほどなるほど」という口癖です。この口癖のおかげで読者さんとの距離が縮まったのを感じました。また、山下監督からアキラに送られる短いメッセージ(色紙に書かれた言葉)をどうするか、それを受け取った後はどんなシーンを描くか、すごく悩みました。最初は、監督に会えず「カニのカプチーノ」の意味もわからず終わるお話にしようと思っていましたが、それだと読者さんに満足してもらえないだろうなと、いろいろ考えてみました。読んでくださった方が納得できるものになっておりましたら幸いです。

――個人的に気になったのですが、ペンネームの「ブルーザキヤマ」はどのような経緯で名づけたのでしょうか?

一番は「覚えてもらいたい」という理由で、全部カタカナのペンネームにしました。青色が好きなのですが、好きなマンガに「ブルー○○(苗字)」というあだ名のキャラがいて語感が良いなと思って真似してみました。「親しみやすそう、何かオモロいことをしそう」という印象を持ってもらいたくて、ちょっとふざけた名前にしました。ちなみにザキヤマの部分は、芸人のザキヤマさんと関係ありません。

――今後の展望や目標をお教えください。

マンガの勉強をする中で、お話を描くにはエネルギーが必要だけど、読む方も時間やエネルギーを割いて向き合ってくださってるんだなと実感しました。これからも「読んで良かった」と思っていただけるようなマンガや、共感してもらえるようなエピソードを描き続けるのが目標です。

――読者へメッセージをお願いします。

『「カニのカプチーノ」を求めて』は68ページの漫画で、SNSで読むには少し長いお話でしたが、最後まで読んでくださった方がたくさんいらっしゃって本当に嬉しいです。カニカプを見つけていただき、ありがとうございました。

カニカプは4月9日に電子書籍版が発売されます。X(Twitter)に掲載したものから加筆修正しているので、ぜひチェックしてください。この漫画の他にも「推しが尊い、推し活が楽しい」をテーマにしたお話を描いておりますので、読んでいただけると嬉しいです!

元記事で読む
の記事をもっとみる