街で映える、ショートパンツ最前線
かつて2000年代を象徴するアイテムだったマイクロショーツが、2025年の春夏ランウェイで再び脚光を浴びている。エイミー・ワインハウスやケイト・モスらが愛用していた“インディ・スリーズ”のムードを受け継ぎつつも、今年はよりアップデートされたデザインで登場。超ミニ丈だけじゃなく、ポルカドットや構築的なフォルム、素材使いなど、ディテールにひねりの効いたデザインが揃う。モードでありながらもリアルに着たくなる——2025年春夏コレクションのランウェイルックから読み解く、ショートパンツの“今”。
1.マイクロミニショーツ:ミニマルなのに視線を奪う一枚
アンダーウェア風のスタイルを日常に持ち込む “ノーボトム” 現象からインスパイアされたマイクロミニショーツは、今季も見逃せない注目アイテム。アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)をはじめとするブランドがこのトレンドを打ち出し、ポルカドット柄など今季らしい遊びのあるデザインで提案。限界までミニマルに、それでいてどこかチャーミングに——そんなムードが今の気分。
2.バギーショーツ:リラックスの中に、さりげない主張を
バブルスカートのブームに続き、今季はふんわりと膨らんだシルエットの“バギーショーツ”がファッションシーンに登場。インスピレーション源は、19世紀の女性用下着や運動着として親しまれた“ブルマー”。ゆったりとしたフィット感がもたらす快適さと、どこかボヘミアンなムードが魅力。リラックス感がありながらも簡単にスタイルが決まる、この夏にぴったりの一着だ。
3.カーゴパンツ:カジュアルだけどモードに決まる一本
サイドポケット付きのバミューダ丈で、ストリートのエッセンスを取り入れたカーゴショーツは、気負わず着こなせるのが魅力。フーディやグラフィックTシャツはもちろん、パリッとした白シャツや、バーバリー(BURBERRY)のランウェイで提案されたようなオフィサージャケットと合わせて、ミックス感を楽しむのも今っぽい。カジュアルだけど、どこか洗練されたムードをまとえる一本。
4.スポーツショーツ:抜け感でつくる、この春夏の“正解”
2025年、ファッションに求められているのは何よりも“心地よさ”。スポーツウェアが ファッションアイテムとして定着した今、ナイロンやフリースなど機能的な素材で仕立てたロング丈のスポーツショーツが、この春夏のキーアイテムに。リラックス感と動きやすさを兼ね備えながら、ストリートのムードも漂う一本。シンプルに穿くだけで、今シーズンらしい抜け感のあるスタイルが完成する。
Text: Alexandre Marain Adaptation: Saori Yoshida
From: VOGUE.FR
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