うに再生養殖技術で世界の磯焼け問題にアプローチする北三陸ファクトリーの「洋野町産蒸しうに」が、セブン‐イレブン・ジャパンが発売する「うに味噌おにぎり」の中具である「うに味噌」の原材料として採用され、青森県、宮城県の一部のセブン‐イレブン約100店舗(※)にて、4月1日(火)より、期間限定で発売中だ。
食べる東北!洋野町産蒸しうにを使用したおにぎり
洋野町の漁師が丁寧につくり育てたキタムラサキウニが使用されている「うに味噌おにぎり」320円(税別)。
稚うにを沖に放流、大きくなってから沿岸の「うに牧場」に移して、昆布をたっぷり食べさせて仕上げた「洋野うに牧場の四年うに」を蒸し上げることで、旨みを逃さず凝縮している。
こうしてできた「蒸しうに」を、じっくり熟成させた米味噌である仙台味噌と合わせることで東北発信のおにぎりの具材としてぴったりの塩味、甘味、旨味が三拍子揃った味わいに。
三陸の磯の香りとともに楽しめる一品となっている。
海の砂漠化「磯焼け」食べて解決
近年、沿岸の海藻などが育まれる藻場が枯れる「磯焼け」が問題視されており、うに等の海洋生物が海藻を食べ尽くすことも、その原因のひとつとしてあげられる。
既に藻場の枯れてしまった海底にいる「痩せうに」は、実入りが悪く商品価値が無いため廃棄されており、藻場の枯渇とともに、商品としてのうにの漁獲量も減少する悪循環に陥っている。
北三陸ファクトリーでは、磯焼けで経済的価値を失ったうにを、北海道大学等との連携で確立した独自技術により、高品質化することに成功。
今年6月には大規模陸上養殖施設を建設し、高効率生産体制を構築する。世界に類を見ない「美味しい」体験を提供しながらも日本の技術によって気候変動に挑み、世界中の海を潤すことを目指している。
北三陸ファクトリーは、「うにを食べる」「海中のうにの数が減少する」「海藻が増える」「海中の生物多様性が担保される」という循環を生み出すことが、豊かな海の復活に欠かせないと考えていている。
この循環を加速させると同時に、世界規模の課題である「磯焼け」を美味しく解決していく。
ウニのブランドを展開するリーディングカンパニー
北三陸ファクトリーは、世界唯一の「うに牧場」のある岩手県洋野町で、高品質なウニのブランドを展開するリーディングカンパニー。
「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションに、高品質なウニを育てるノウハウを活かし、新たな「うに再生養殖システム」の技術で世界と繋がり、持続可能な水産業の未来をつくるための取り組みを推進している。
2023年にはオーストラリア法人を設立し、2024年には中東最大級の食品総合見本市「Gulfood」に出展し、国内初となるうにでのEU HACCPを取得。
2025年にはバルセロナ、ボストン、ドバイ、バンコクで開催される水産物の世界4大展示会に出展を予定しており、中東、北米、東南アジア含めた世界に向けて、確かなサステナブル・シーフードを販売していく。
北三陸ファクトリーの蒸しうにを使用した贅沢なおにぎりを、いち早く味わってみては。
北三陸ファクトリー:https://kitasanrikufactory.co.jp
(※)2025年2月末現在
(丸本チャ子)