Text by 石井彰(編集部)
2028年にアメリカのロサンゼルスで行われる予定となっているオリンピック。そのサッカー競技に大きな変更がありそうだ。
3日に行われた国際サッカー連盟(FIFA)の総会において、会長を務めるジャンニ・インファンティーノ氏がロス五輪に参加するチーム数を変更する提案を行うことを明らかにした。
その内容は、オリンピックの男子サッカーに参加するチームを16から12に削減するとともに、女子サッカーを12チームから16チームに増加させるというもの。
「なぜ男子サッカーを削減するのか」という点に関しては、大会の契約に関する理由があるという。
『Los Angeles Daily News』によれば、国際オリンピック委員会(IOC)は「男女平等を進めるため、参加チーム数を同じにするべきだ」という哲学を支持している。
ところが、男子も女子も16チーム制とした場合、4チーム分の人数が単純に増加するため、ロサンゼルスの大会主催者が合意した選手割り当て数の上限を超えてしまうのだという。
そのため今回FIFAは女子サッカーの地位向上という意味も含めて、男子を4チーム削減するとともに、女子を4チーム増加させる…という計画を提案する予定だとのことだ。
なお、これらの最終的な決定はIOCが下すことになる。このFIFAの提案は来週水曜日に行われる理事会において議論される予定だそうだ。