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グルマン温故知新:新富町〈ふぐ倶楽部 ビルヂング〉引き出しが多く奥深い、フグ尽くしのコースを

  • 2025.4.8

ふぐ倶楽部 ビルヂング(新富町)

引き出しが多く奥深い、フグ尽くしのコースを

「フグは日本の食材の誉れ。食べ方が確立されているため湯引きにてっさと昔から変わっていない。フグの魅力を余すことなく伝え、東京でもっと慣れ親しんでもらえたら」とは、店主の宮脇崇さん。フグに魅了され、東銀座を皮切りに専門店をオープン。7店目となるこの新店では焼きフグをメインディッシュにしたコースで勝負する。

提供する部位は日ごとに異なる。この日は左から、ゼラチン質を多く含むとおとうみ、その内側にある身皮、ヒレの3種類。特製のたれに絡め、女将が一枚ずつ最適な焼き加減で提供してくれる。そのまま味わうのもよし、ネギ塩だれを添えてもよし。写真は2人前。料理はすべて13,200円のコースから。
宮脇さんの兄が営む大阪・福島の〈日本酒 弘大〉特製の肉味噌をアレンジ。豆板醬、コショウ、花椒(ホアジャオ)でピリ辛の仕上げ。白子のねっとりとした味わいを際立たせ、白いご飯が欲しくなる。器使いも楽しみの一つ。
大きめのフグを選び、5日間熟成させて刺し身に。薄切りにしたものと、ハモのように細かく包丁を入れて食べやすくした肉厚の身とを2種類盛り込んで。旨味が十分引き出されたフグを塩昆布でシンプルに食べさせる。

すでに常連も多くリピートスピードが速いとあって、創意工夫の凝らし方が半端じゃない。ある日は卵巣の粕漬けをトッピングした麺に焼き白子ご飯、あら身は中華風にアレンジし、香味蒸しで。定番のてっさも熟成させて旨味をアップ。焼きフグは異なる部位を用意し、特製たれで味つけ。女将が一枚一枚丁寧に焼き上げるこだわりようだ。

食感は鶏もも肉のような弾力があり、満足度はこの上なく高い。「できれば骨までしゃぶりついてほしい。おしぼりくらい、いくらでも交換しますよ」と店主。焼きフグブーム到来の予感。

東銀座の店舗の立ち上げにも加わったという料理長の森田圭貴さん。
コの字形のカウンター席。窓も大きく眺めもいい。

Information

ふぐ倶楽部 ビルヂング

住所:東京都中央区築地1-5-7 3F|地図
TEL:090-2216-3697
営:17時~22時30分LO
休:日曜・祝日

東京メトロ新富町駅1番出口から徒歩3分。

2024年11月29日オープン。

サービス料10%。

おまかせコースは先付け、てっさ、逸品(数品)、焼きフグ、フグの唐揚げ、フグの酒蒸し、フグだしの雑炊、口直しのデザートで構成。

銀座一丁目に〈ふぐ倶楽部 miyawaki〉、築地に〈ふぐ倶楽部 miyawaki 別邸〉ほか。

東京メトロ築地駅からも徒歩5分ほど。

日本酒(1合)1,540円~、ワイン(ボトル)7,920円~。おまかせコース13,200円。

カウンター10席。

個室14席。

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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