日本人のDNAに刻まれる「出汁」。そんな日本の食文化の基本に着目し、“鮨と出汁”のペアリングを提案する店が誕生している。
場所はサラリーマンが闊歩する街、新橋。『名飯部類』は、日夜働く多忙な大人の胃袋と心を優しく癒やしてくれる存在に、誰もがほっとひと息つくだろう。
「こんな鮨店を待っていた!」“出汁と鮨”で酒を飲み愁眉を開く
新橋にある『スタンドバイミー』や『屋上屋台中華りんりん』系列の新店が、昨年12月に新橋の飲み屋街に誕生した。
「江戸の日常は世界にとって特別である」。そんな想いを込めて、江戸時代の料理本『名飯部類』から、店名を拝借。
店のコンセプトはズバリ“お寿司とお汁”だ。
日本食を代表する鮨と、和食の軸となる出汁を2本柱に、斬新な発想で目と舌を楽しませてくれる。
まず意表をつくのがお通し。
鯛のアラだしが入った徳利と、熊本の名産品「南関あげ」の稲荷が、ミニサイズの岡持ちに乗り運ばれる。なんとも可愛らしく、そしてきちんと美味しい。
鮨とのマリアージュを体感せよ。究極のお出汁はこの4種類!
目当ての出汁は4種類で、それぞれ鮨との合わせを楽しみたい。
例えば、胸肉の旨みだけを抽出した吸い物「とりむねクリア出汁」(¥380)には豊洲のまぐろ仲卸「石司」から仕入れた「赤身」(¥280)を。
イワシを内蔵ごとミキサーにかけて出汁を取ったどろっと濃厚な「真っ黒イワシ100%純粋出汁」(¥480)には、同じ青魚の「しめ鯖」(¥180)を合わせると、互いの素材の旨みが際立ち、鮨と出汁の至高のマリアージュに。
たっぷりの鯛アラで出汁を取る「鯛パイタンスープ」(¥380)と脂が乗る「黒瀬ブリ」(¥180)。
他にも思わず味わってみたい未体験のメニューばかりがそろい創意工夫あふれる日本食の美味に浸るひとときを過ごせる。
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