長年夫婦として生活する中で、小さな不満が積もり積もって、いつか爆発する、なんてことも……。「うまくいってると思ったのに…妻に離婚を言い渡された話」の中から、娘にもデリカシーのない発言を連発する夫の話をご紹介します。
あらすじ
圭介は、45歳の会社員。ちょくちょく妻や娘に空気の読めない発言をしては、ドン引かれている。
妻の麻里は、そんな夫に対し、怒りをあらわにするものの、反論はしない。というのも、「もはや反論しても無駄だ」と、妻が完全にあきらめているからだった……。
職場でも空気の読めない圭介。嫌がる部下を飲みに誘い、キャバクラに強引に連れて行こうとする。
圭介は「飲みに行くのも男のたしなみ」と考えており、仕事帰りに行きつけのキャバクラで豪遊する日々。家庭も部下も大切にする立派な男だと勘違いをしている。
見どころ
娘の頑張りではなく遺伝子のおかげ
娘・莉奈の模試の結果を見た圭介。英語の成績が上がったことを「俺の遺伝子を受け継いでいるから」と、無神経な発言をする。
「これも俺の育て方のおかげだ」
娘に「勉強はお母さんや先生に聞くから」と言われ、圭介は「あいつは勉強なんてできないから」「だからパートなんだぞ」と麻里をバカにする。莉奈は麻里の味方につくが、それすらも「母親をかばってやさしいな」「これも俺の育て方のおかげだ」と自惚れている圭介。
「思春期か?」
あきれた莉奈は部屋に行こうとする。圭介は「可愛げがないな」「思春期か?」とデリカシーのない発言をして、莉奈と麻里ににらまれる……。あいかわらずの圭介は「女性の身体を配慮できる父親なんて滅多にいない」「俺みたいな父親がいて莉奈は幸せだな」と自惚れている。
ここまで自分の都合よく解釈できるって、ある意味才能かもしれませんね……。妻と娘の心がどんどん離れていることに、早く気がつかないと手遅れになりそうです。