松下由樹主演で野村康太共演のドラマ24「ディアマイベイビー～私があなたを支配するまで～」(毎週金曜深夜0:12-0:42ほか、テレ東系ほか)が4月4日(金)に放送スタート。
テレ東×アミューズクリエイティブスタジオが共同制作した完全オリジナル漫画のドラマ化第2弾となる同ドラマは、松下が演じる芸能事務所のベテランマネージャー・吉川恵子が、野村演じる新人俳優・森山拓人に異常なまでの愛を注ぎ、その執着が狂気へ変貌し、愛が歪んでいく姿を描く。狂愛サスペンスだ。
このたび、松下と野村にインタビューを敢行。同ドラマの見どころや役への思い、“狂愛”しているものについて語ってくれた。
松下由樹「面白い展開が続く強烈な物語」
松下由樹(以下、松下)：面白い展開が続く強烈な物語。せりふにもパワーワードがたくさんあったので、この中で恵子をどう演じればいいんだろう、というのが最初の印象でした。
野村康太(以下、野村)：ドキドキハラハラするような展開がずっと続くので、夢中になって台本を読んだのを覚えています。ドラマにしたらより面白くなりそうという予感もありました。
――ドラマの制作と同時に、原作となるweb漫画の制作もスタート。そのため、ドラマと漫画では、それぞれの展開が待ち受けている。
松下：最初の数話を読んだところですが、原作とはいえ、あまり引っ張られてもいけないなと。ドラマと漫画の違いも楽しんでほしいですね。
野村：思った以上に漫画の拓人がキラキラしていて、比べられたらやばいなと(笑)。設定などベースになるものは同じだと思いますが、僕もドラマならではの拓人を作っていきたいです。
野村康太「新人俳優の拓人には自分と重なる部分も少なくないです」
――街で偶然擦れ違ったことをきっかけに恵子は、拓人を芸能界へスカウト。拓人をスターにしたいと手段を選ばず突き進む恵子だが、母性にも近いその愛情は次第にエスカレートしていく。
松下：共感しにくいキャラクターかもしれないですが、恵子なりに悩んだり、迷ったり。ただ怖いだけでなく恵子の繊細な心の機微も表現できたらいいなと思っています。
野村：撮影前に緊張しちゃうとか、新人俳優の拓人には、自分と重なる部分も少なくないですね。恵子からの愛情に関しては、拓人の過去を考えると自分のことを宝物のように扱ってくれる人がいたら、それが過剰だとしても依存しちゃうかもしれないなと。撮影では、恵子のせりふを受けて応えるシーンが多いので、その場で感じるものを大事に演じています。
松下：前半は特に、拓人は恵子の言動にドギマギする場面が多いので、私も野村くんが感じたまま演じた方がいいなと。それもあって私から声を掛けて相談、ということも今のところはないですね。
野村：前半は、まだ恵子のエスカレートした愛情と対峙していないですから。後半になると拓人も追い詰められて反応が変わってくるので、どうしようかなと。
松下：宿題がたくさんあるね。
野村：そうですね。今も「えっ」というせりふに苦戦中なんです。拓人は「えっ」というせりふが多いんですけど、そのニュアンスを気持ちに合わせて変えてほしいと監督から言われて、毎回悩んでいます。
松下由樹と野村康太が“狂愛”しているものを明かす
――信頼と依存が交差する狂愛サスペンス。2人が最近、“狂愛”しているものは？
松下：そこまでハマっているものはあまりないんですけど、強いて言えば柑橘系の香りがすごく好きですね。メークのときに、スタイリング剤が柑橘系の香りだったりすると「いい匂いですね！」と声をオンにして言っちゃいます。撮影中の癒やしでもありますね。
野村：僕は美容グッズとタンパク質です。今回の現場にも、美容グッズをいろいろ持ち込んでいます。(南雲美羽役の)中村ゆりかさんがすごく便利そうなマッサージグッズを持っていたので「それ、どこで買えますか？」と聞いて同じものを手に入れました(笑)。
松下：美容男子なんだ!?
野村：結構、好きなんですよ。スキンケアにも気を付けていて、最近は毎日パックしています。
松下：えー！ すごい。意外な一面ですね。野村くんとは今回が初共演ですけど、この役を通していろんな表情が見られるんだろうなと。それも楽しみです。
撮影＝山田大輔／取材・文＝吉田光枝／スタイリスト＝能城匠(野村)／ヘア＆メーク＝山田かつら(松下)、牧野裕大（vierge）(野村)
※「月刊ザテレビジョン」2025年5月号より