卓球の「WTTチャンピオンズ仁川」は2日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング8位の大藤沙月(ミキハウス)は同27位のハナ・ゴーダ(エジプト)と対戦。ゲームカウント3-2で勝利して、2回戦進出を決めた。
■昨年10月には初出場初優勝
今大会世界ランク上位の孫穎莎、王曼昱の中国トップ勢が不在のなか、大藤は第6シードとして参戦。昨年10月の「WTTチャンピオンズモンペリエ」で初出場初優勝を果たした20歳は上位進出が期待されての初戦となった。
しかし、昨年のパリ五輪にも出場した17歳相手に大苦戦。第1ゲームは3-3からの6連続失点などで落とすと、第2ゲームも9-11と落とし、いきなり王手をかけられる。
それでも、地力に勝る大藤がここから反撃に出る。サービスからの思い切りのよい両ハンドが徐々にみられるなど、大藤らしさを取り戻し、第3ゲームを11-5で奪取。カギを握った第4ゲームのデュースも取り切り形勢を逆転させて、第5ゲームも安定した内容で勝ち切った。
苦戦しながらも勝利につなげた世界8位に対してWTTも公式Xで「サツキ・オオドウの信じられないカムバック」と題した動画を公開。「サツキ・オオドウは0-2の劣勢をものともせずにベスト16進出まで勝ち抜いた」とその勝利を称えている。
なお、大藤は次戦で同13位のベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)と対戦するが、ベスト8まで進むと同じ山の早田ひな(日本生命)との同士討ちが実現する可能性もある。今後の勝ち上がりにも注目が集まる。
A calculated comeback 🧠 Satsuki Odo stared down the barrel of a 0-2 deficit and fought her way back to a spot in the Round of 16 💪
— World Table Tennis (@WTTGlobal)