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「好き」と「票」は別もの!?「ラブパワーキングダム」5〜6話、恋と戦略の“すれ違い地獄”!

  • 2025.4.2

信じるって、言ったのに?キスと協定の重さ

(左)ゆうじ(35)、(右)あやか(32)(C)AbemaTV, Inc.

どうやら、お互いの気持ちが通じ合ったら、恋は報われる……わけではないらしい。恋愛強者たちがモテを競い合うABEMA恋愛リアリティ番組「ラブパワーキングダム」5〜6話では、思い通りにならない“すれ違いの地獄”と“思惑はずれ”のオンパレードだった。

信じていた人から票が来ない。キスまでしたのに脱落。協定を結んだのに、まったく意味がなかった……。この番組、ただ「好き」って言っただけじゃ、勝ち残れないらしい。むしろ、“好き”をどう使うかが試されている気さえする。“好き”をどう使うか、“票”をどう稼ぐか。

まず衝撃だったのが、みさき(24)があり(30)をいきなりシークレットルームに誘った展開。これまでシークレットルームを使った参加者はおらず、これが初めて。事前に知らされていたとおり、カメラもマイクもない部屋で、みさきが後に語ったのは「これを言えば私に票入れるよね」って話だったらしい。

票を取りにいくプレゼンということだろうか、それはもう完全にビジネスである。みさきは元から「恋愛は計算」と言っていたので、ありも「良い提案だった」と納得しているのを含め、やはりこのゲームに勝ち残るには策略も必要だと思わせられる。でも、みさきのこの作戦が成功するとは限らない。

そして5〜6話で特に目立ったのは、各地で勃発するキス合戦。けいいち(39)はめる(26)に頬キスでアピールし、ゆうじ(35)はアオイ(27)にそっとキスして気持ちを伝えようとする。でもいちばん激しかったのは、やはり、あやか(32)からゆうじに対する連続キスだろう。スカーフを巻こうとするゆうじの隙を突いて、ガチのアプローチを見せてくれた。

(左)けいいち(39)、(右)める(26)(C)AbemaTV, Inc.

この中で、もっとも心が揺れていたのは、めるかもしれない。けいいち(39)とはプレゼント交換をした仲だし、頬キスの展開でちょっと照れていた感も。でも、同時にいっせい(23)に対しても「愛情以上の絆を感じている」らしい。

そしてけいいち自身「最終的にキングも狙っているから、ほかの子にも作戦は仕掛ける」と堂々宣言。その自身に反比例するように、いっせいは「疑心暗鬼になっているかも」とちょっと不安気である。この三角関係、めるがモテるだけにバランスがとにかく難しい。

票を集めてゲームに残らなければ、本当の意中の相手とも関係を続けられないというシビアなルールが、あらためて浮かび上がってくる。恋愛も戦略も、どちらか片方だけでは成立しないのが、この王国なのだ。

「モテるって、意味あるのかな?」

みさき(24)(C)AbemaTV, Inc.

6話の3reモテVOTEでは、ゆうじ、ひろき(28)、みさき、あやかの4人が脱落。特に、ゆうじとあやかのすれ違いは切ない着地を見せた。

あやかはゆうじにキスを重ね「好きになっちゃった」とまで言っていたのに、彼に本命票は入れておらず、その結果、ゆうじは脱落してしまう。「ちょっと焦ってほしかった」っていう理由で駆け引きした結果がこれだ。

みさきも、ひろやす(32)と協定を結び、ありとも票の取り決めをしていたはずだが、脱落している。彼女の最後の「モテるって、意味あるのかな?」という、番組の本質を突いたような一言が後味を残す。懸命にこのゲームに向き合い、恋愛も戦略もどちらにもエネルギーを注いでいたからこそ、そもそも「モテるって?」と強い疑問が沸いたのだろう。

このゲームは、たとえ誰よりも“モテてる感”があったとしても、票が入らなければ脱落してしまう。みんなに好かれているように見えても、たった一票足りなかっただけで終わってしまうのだ。素直でいることがリスクになる世界で、どうやって本音で恋をすればいいのだろう。

脱落者が見ていた!?まさかの敗者復活

あやか(32)(C)AbemaTV, Inc.

そして最後、衝撃の展開が。これまで脱落したメンバーたち、実は“別室ですべてを見ていたのだ。つまり、裏ですべて目撃していたことになる。会話も、駆け引きも、数々のキスの現場も。

次回、男女1人ずつが敗者復活できることも発表された。自分の恋愛は終わったと思っていた人も、駆け引きに失敗した人も、まだ戻ってこられるチャンスがある。だけどそのぶん、戻ってきた参加者は誰よりも有利だ。全員の裏の顔を知っていることになるから。

「ラブキン」5〜6話は、「本音で好きって言えば伝わる」「信じれば届く」なんて甘い世界はないってことを、イヤというほど見せつけられた回だった。

キスしても、信じても、票を入れてもらわなければ即脱落。戦略を仕掛けても、相手が応じてこなければ何の意味もない。恋とゲームのズレが、ひたすら切ないけれど、だからこそ、人と人、心と心がぶつかり合う様が最高に面白く盛り上がっていくのだ。

次回の敗者復活戦、また新たな感情のうねりが起きそうである。まだまだ“票”がすべてを決めるこの王国で、どの恋が、どこまで生き延びられるのだろう。

(北村有)

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