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三田真一による個展「Path in Trace - 轍 -」開催。工芸とテクノロジーが交差する“纏い”の探求

  • 2025.4.2

独自の視点でファッションアートの境界を超えて活動するスタイリスト・三田真一による個展「Path in Trace - 轍 -」が開催される。常に「纏うとは何か」を問い続けてきた三田は、「時空」「生命」「意識」など根源的なテーマと向き合いながら、纏うことを「呼吸し続ける生命の本質と、工芸が持つ技術や素材の歴史は、未来への旅を装う新たな纏い」と再定義している。

本展は、2023年6月に太宰府天満宮宝物館で行われた展覧会「三田真一 in-Spire 呼吸」に、多数の新作を加えた内容で構成される。金属、革、木、陶磁器といった伝統的な素材に加え、最先端技術を用いる作家たちとの共創によって、ジャンルを超えた表現が展開。すべての作品は、三田自身のスケッチと言葉から生まれた。参加作家がそれらを解釈し、伝統的な素材や技法、現代テクノロジーを融合させることで、三田の思想が新たなかたちとして具現化されている。

インスピレーションの源のひとつには、NASAの火星探査車「オポチュニティ」がある。未知の惑星を走り続けたその軌跡は、人類の探究心と技術の進化の象徴であり、工芸が持つ継承と革新の在り方にも通じる。本展で提示される「轍」は、過去と未来、身体とテクノロジーを繋ぐ新たな“纏い”の地図となる。

展示には、茶筒開化堂の八木隆裕、宇治茶陶朝日焼の松林豊斎、中川木工芸の中川周士、金網つじの辻徹、革計画創造家の上月建太朗、小嶋商店の小嶋諒、九谷焼上出長右衛門窯の上出惠悟、波佐見焼マルヒロの馬場匡平、名尾和紙の谷口弦、堀口切子の堀口徹、水墨画家の土屋秋恆、ライゾマティクスの石橋素・柳澤知明・竹森達也、Qosmoの徳井直生・中嶋亮介、NFの青山翔太郎、サカナクション/NFの山口一郎、nomena、ZOZO NEXTなど、分野を超えて活躍する作家やアーティストが参加。三田真一のビジョンに呼応し、未来に向けた新たな“纏い”のかたちを提示する。

Path in Trace - 轍 -

会期/2025年4月4日(金)〜20日(日)

会場/ラフォーレミュージアム原宿

住所/東京都渋谷区神宮前1-11-6

開館時間/11:00〜20:00(最終日のみ17:00まで)

観覧料/1000円(未就学児は無料)

https://mita-wadachi.peatix.com

Text: Makiko Yoshida

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