みなさんは、目の疲れやかすみ、乾燥や老眼など目の不調を感じることはありませんか? 疲れ目をケアせずにいると眼精疲労に移行し、思わぬ不調を引き起こすので要注意! 今回は、眼精疲労を予防するセルフケアについてお伝えします。
教えてくれたのは▶森岡清史先生
医学博士、吉祥寺森岡眼科院長。1998年より全国でも数少ない眼精疲労治療室を併設し、眼精疲労の専門治療に当たっている。各種メディアにも登場。『眼精疲労はまかせなさい!』(現代書林)、『1日3回ツボを押すだけで目はすぐによくなる!』(KADOKAWA)など著書多数。
まずは体をメンテナンス!「生活習慣の見直し」
眼精疲労を予防するには、目だけでなく体そのもののメンテナンスをしっかりすることが大事。規則正しい生活を心がけ、目をサポートする栄養素がとれる食事、適度な運動、充分な睡眠を。緑黄色野菜やいわし、鮭、小魚、ブルーベリーなどを積極的にとりましょう。
目をサポートする栄養素
● ビタミンA
● ビタミンB群
● ビタミンC
● ビタミンE
● アスタキサンチン
● ルテイン
● ゼアキサンチン
● セレン
● アントシアニン
温めてほぐし、血流をアップ「ホットパック」
疲れた目を回復させるには、温めるのがおすすめ。眼球や目の周りの血流を上げることで、眼筋にたまった疲労物質の排除を助けます。ぬらして絞ったタオルを電子レンジで約1分加熱し、やけどに気をつけながらまぶたに2~3分のせるだけ。まぶたの筋肉もリラックスします。
※タオルを電子レンジで加熱しすぎないようご注意ください。
■Q. 眼精疲労は、治療できますか?
A. 疲れ目とは違った治療で改善することが可能!
治療は可能です。ただし通常の疲れ目の治療では回復しないため、どの眼科でもOKではありません。点眼やマッサージなど、複合的な治療が受けられる眼精疲労治療の専門医へ。
■Q. 老眼鏡をかけずにがんばるのは、よくないのでしょうか?
A. 眼精疲労の悪化にも。無理せず老眼鏡を使って
老眼鏡を使わず我慢すると、毛様体筋にますます負担がかかるので、よくありません。かえって眼精疲労が悪化する原因にもなり、視力まで低下しかねないので注意しましょう。
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私も無理すれば見えるので、老眼鏡を作らずがんばっていました。それが疲れ目を助長していたのかも...とハッとしました。無理せず老眼鏡を作ろうと思います。
イラスト/別府麻衣 取材・文/長田由香