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【お家ミュージアム in ロンドン】カリフォルニアから移住した若者が生涯をかけて作り上げた「18世紀の織物職人の家」

  • 2025.4.2

大英博物館をはじめとした有名ミュージアムもいいけれど、この街ではやはり“お家”を訪ねたい。


18世紀へとタイムスリップする幻想空間

◆Dennis Severs' House(デニス・シヴァーズ邸)

18世紀のロンドンで一時は財を成すも、産業革命で没落していく織物職人一家のストーリーを空間として表現。

邸宅ミュージアムのなかでも、強烈な個性で訪れる人を惹きつけるのがデニス・シヴァーズ邸。

英国に強い憧れを抱き、高校卒業の5日後にカリフォルニアから移住してきたシヴァーズ氏が、その生涯をかけて作り上げた唯一無二のアート作品である。

シヴァーズ氏自身も物語の設定に従い電灯を使わず、邸宅の一室で蠟燭の灯りのみの暮らしを送った。

イーストロンドンの荒れ果てた邸宅を手に入れた彼は、18世紀にフランスから移民した織物職人一家が暮らしたという架空のストーリーで館内を改装。

暖炉の火、食卓に残るパンやワイン、乱れたベッド……。一家が本当にいたかのような徹底した作り込みに驚嘆し、18世紀へとタイムトラベルした不思議な気分も味わえる。

Dennis Severs' House(デニス・シヴァーズ邸)

所在地 18 Folgate Street, London E1 6BX
※金・土・日曜に開館、ウェブサイトにて見学可能な時間を確認の上、事前に要予約
入館料 16ポンド~
https://www.dennissevershouse.co.uk/

文=矢野詔次郎
写真=橋本 篤
コーディネート=長南ミサ

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