the MAIDEN
夢幻的に紡がれる、少年少女の喪失と孤独
思春期の友情と孤独、喪失の悲しみを描いた映画「the MAIDEN(邦題:メイデン)が、4月19日(土)からシアター・イメージフォーラム他全国にて順次上映される。
監督・脚本を務めたのは、今作が初の長編映画監督作となるGraham Foy。
カナダ・アルバータ州に生まれた彼は、2011年に短編映画「Kosmos」 で監督デビュー後、カンヌ国際映画祭の批評家週間にて「Mouseland」(2017)や「August 22, This Yea」(2020)の4作品が上映されるなど、期待の新鋭監督として世界中から高く評価されている。
本作は、Foyが育ったカナダ西部のカルガリーを舞台に、ある悲劇に見舞われた3人の高校生の喪失感と孤独を描いた物語。
主人公は、カルガリーの郊外に住み、同じ高校に通うKyleとColton 。
親友同士の2人は、住宅地をスケートボードで駆け抜けたり、渓谷で水遊びに興じたりと気の向くままに日々を過ごしている。
しかし夏休みが終わりに近づいたある夜、立入禁止区域である鉄道の線路に侵入したKyleに、悲しい出来事が降りかかる。
Coltonは深い喪失感に打ちひしがれながら、かつてカイルと一緒にたわむれた渓谷に足を向けるようになる。
その頃、同じ高校に通う少女 Whitneyは学校での人間関係に悩んでおり、家を飛び出した後行方不明になってしまう。
今作は第79回ヴェネツィア国際映画祭ではヴェニス・デイズ部門で未来の映画賞を受賞し、さらに第75回カンヌ国際映画祭の批評家週間「Next Step」のプログラムにも招待されるなど注目が集まっている。
粒子の粗い16mmフィルムの質感を生かして瑞々しく紡ぎ上げられた映像は、鑑賞者をメランコリックで魔法めいた映画世界に惹き込む。
哀傷に戸惑い不安定に揺れ動く、思春期の心。
悲しみの中で静かに寄り添う、孤独な魂の行方を見届けて。
CRÉPUSCULE FILMS
crepuscule-films.com
【the MAIDEN】
RELEASE DATE:4月19日(土)
※シアター・イメージフォーラム他全国で順次ロードショー
WEBSITE:maiden.crepuscule-films.com