新社会人は、慣れない環境の中で仕事と生活のバランスがうまくつかめず、心身共に不安定になりがち。
そのまま頑張り続けると、ゴールデンウィーク明けにいわゆる 「五月病」に陥ってしまう場合もあります。そんな事態を防ぐため、第一三共ヘルスケア産業医の鄭 理香(チョン・リヒャン)先生が、新社会人に意識して欲しい 「さ・し・す・せ・そ」をお届けしています。
新社会人におすすめ「さ・し・す・せ・そ」とは
「さ」さわやかな朝日を
朝日は体内時計をリセットし、快適な睡眠に導きます。
朝日をさわやかに浴びながらストレッチやヨガもオススメ。
「し」趣味を大切に
趣味や気晴らしの時間を大切にしましょう。
とくに、日々の運動習慣は心身の健康増進に役立ちます。
「す」睡眠は十分に
適切な睡眠は、ストレス回復効果がバツグン。逆に「不眠」は万病のもとです。
「せ」セルフモニターを
自分の健康管理は自分で。セルフモニターを意識して行いましょう。いち早く自身の変化に気付き、手を打つことが大切です。
「そ」相談上手に
職場で困ることは周囲に相談。新しい人間関係に疲れたら、慣れた仲間や旧友と交流しましょう。ため込まず吐き出す習慣を身に付けましょう。
辛い時、「悩みを相談できる人」がいない。誰かに話を聞いてほしい…どう切り抜ける?
次:先輩社員が意識することは?
先輩社員は「とにかく話しかけやすい雰囲気」を意識して
現役社会人も、コロナ禍を経て意識改革も進んだもよう。効率的に働いて無駄な残業をしない、きちんと休むなど、自分で自分を大切にする意識が高まり、実践されているようです。
そんな先輩社員は、「まずは話しやすい雰囲気をつくる」ことを意識するとよいと鄭先生は語ります。仕事中、穏やかな表情にするだけでもOK。
「先輩に話しかけて大丈夫なんだ」という安心感が、新社会人の緊張感をほぐし、自分をいたわるセルフケア 「さ・し・す・せ・そ」へと繋がるとしています。
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プロフィール
第一三共ヘルスケア産業医 鄭 理香 チョン ・ リヒャン 先生
産業医、精神保健指定医 日本精神神経学会専門医 日本児童青年精神医学会認定医。株式会社Ds’s メンタルヘルス ・ ラボ 代表取締役社長。東京女子医科大学病院、東京都立梅ヶ丘病院、東京都立松沢病院などを経て 、 東京大学職場のメンタルヘルス専門コースTOMH を修了し、現職 。 臨床診療を行うとともに、産業医 ・顧問医・研修講師として 、 さまざまな職場企業や教育機関 のメンタルヘルス対策に従事。
<Edit:編集部>